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IHI:リチウムイオン電池事業に参入-米A123と提携

(会見の内容や事業目標、製品の特徴などを追記します)

【記者:松井博司】

10月28日(ブルームバーグ): 国内2位の重工メーカー、IHI は28日、米バッテリーメーカー、A123システムズと提携し、リチ ウムイオン電池事業に参入すると発表した。今後A123と共同で日本 市場を開拓し、事業が軌道に乗れば国内での生産も検討する。

IHIは、米A123とリチウムイオン電池供給で共同事業契約を 結んだ。A123製の標準規格の電池にIHIが冷却機を付属するなど 用途ごとの改良を行い、日本の自動車メーカーや住宅、造船会社などに 売り込み、市場を開拓していく。

会見したIHIの塚原一男取締役は、自動車会社での採用が決まれ ば「日本国内での電池の生産も検討する」考えを明らかにした。IHI は、リチウムイオン電池を、2011年をめどにエネルギー事業の中核に 育てる方針。2015年までに自動車メーカーで2車種での同電池の採用 を獲得し、年間300億円の事業規模への成長を見込んでいるという。

A123は、輸送関連や電力、ポータブル電力市場向けにリチウム イオン電池と同システムを開発、製造しているベンチャー企業。IHI は今年5月、A123に2億円(当時の出資比率で0.3%)を出資。そ の後A123は9月に米NASDAQ市場に株式上場した。

日本に販路を持たないA123と、リチウムイオン電池の基礎開発 を経ずに一気に市場参入を急ぎたいIHIとの利害が一致した。両社は、 すでに自動車や建機、住宅など30社と接触を開始し、数社にサンプル を提供しているという。

同社の電池の特徴の一つは長寿命であること。会見したA123の エヴァン・サンダース副社長によると、他社に比べて5-6倍長持ちす るという。量産効果で低価格化を目指すのが課題だ。

今年8月には三菱重工業が新規参入を発表しており、重工メーカー によるリチウムイオン電池への新規参入が加速している。三菱重工業は 10月に同社製のリチウムイオン電池を搭載したハイブリッド・フォー クリフトを自社で発売。100億円を投じ、来秋からリチウムイオン電池 の量産を開始するとしている。

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