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今日の国内市況:株価は続落も債券軟調、円全面高-国債増発懸念

東京株式相場は、幅広い業種が売 られて続落。米消費者信頼感指数の予想外の低下、為替の円高や長期金 利の上昇傾向などから景気の先行き不透明感が広がった。電機株が安く なり、不動産は東証1部の業種別33指数で下落率首位。海運や非鉄金 属、鉄鋼といった中国関連株も下げがきつい。

日経平均株価の終値は前日比137円41銭(1.4%)安の1万75円 5銭と、2週間ぶりの安値水準。TOPIXは6.68ポイント(0.8%) 安の888.80。東証1部の売買高は18億1950万株、売買代金は1兆3506 億円。

この日は小動きで始まったが、先物主導でじりじりと下げた。東芝 やキヤノン、日立建機など時価総額が大きく、決算や業績修正を発表し た銘柄が売られ、投資家心理が悪化。午後にかけて円高がさらに進むと 株価は一段安となり、日経平均は投資家の短中期的売買コストを示す 25日移動平均線(1万115円)を終値で2週ぶりに割り込んだ。

27日発表の10月の米消費者信頼感指数は47.7と、前月の改定値

53.4から低下。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値の

53.5を下回った。国内で本格化している決算発表を受け、個別で上昇 する銘柄は散見されるが、相場全体を押し上げには力不足。市場では、 企業の上半期業績は良かったが、通期業績の上方修正は限られるといっ た慎重論が出ていた。

東証1部の業種別33指数の下落率上位には海運、鉄鋼、非鉄金属 などが並んだ。きのう下げが顕著だった不動産には売りが継続し、業種 別下落率で首位となった。

債券は軟調-増発懸念

債券相場は軟調(利回りは上昇)。国債増発に伴う需給悪化懸念が 強く、米債反発や株安のなかでも長期債中心に売りが優勢となった。新 発10年債利回りは1.42%と約2カ月半ぶりの高い水準をつけた。

東京先物市場の中心限月12月物は前日比6銭高い137円92銭で始 まり、前日の米債高や円高・株安を反映し、午前には総じてプラス圏で 推移した。しかし、午後には売り圧力が強まり、取引終盤には137円 64銭と中心限月としては8月14日以来の安値を更新。19銭安い137円 67銭で取引を終えた。

藤井裕久財務相は2010年度予算編成で、新規国債発行額を今年度 第1次補正後の44.1兆円以下に抑える考えを示しているが、市場では 国債増発によって需給が悪化するとの懸念が根強い。この日は2年債入 札を無事通過したが、地合いは好転しなかった。

現物市場で新発10年物の304回債利回りは前日比1.5ベーシスポ イント(bp)低い1.39%で始まった。その後は売りが優勢となり、午 後には1.5bp高い1.42%まで上昇。新発10年債としては8月12日以来 の高水準を記録した。

5年物の86回債利回りも0.5bp高い0.70%に上昇。新発5年債と しては8月14日以来の0.7%乗せとなった。

財務省は午後零時45分に2年国債(286回債、11月発行)の入札 結果を発表。最低落札価格100円4銭5厘、平均落札価格は100円5銭 だった。最低価格は市場予想通りの水準となり、最低と平均価格の格差 (テール)は前回債の4厘から5厘に若干拡大した。応札倍率は前回の

2.49倍から3.02倍に上昇している。

円全面高-資源国通貨売り

東京外国為替市場では円が全面高。米長期金利の低下を背景に円が 買われた海外市場の流れを引き継いだ。オーストラリアの金利先高期待 後退やアジア株下落も、資源国通貨売りを通じて円上昇につながった。

ブルームバーグ・データによると、円は主要16通貨すべてに対し て上昇。オーストラリア・ドルとニュージーランド・ドルに対しては前 日比で1%を超える上昇となった。

ドル・円は1ドル=91円台後半から一時、91円7銭まで円買いが 進行。ユーロ・円は1ユーロ=135円ちょうどを割り込み、今月19日 以来となる134円85銭まで円高が進む場面が見られた。

前日の米国市場では10月の消費者信頼感指数の予想外の低下や好 調な2年債入札結果を受け、米2年債利回りが急低下。日本の2年債利 回りとの格差は今月8日以来で最小となった。

米紙ウォールストリート・ジャーナル(オンライン版)は27日、 米財務省と米金融会社GMACファイナンシャル・サービシズが3回目 の公的資金注入について協議していると報じている。

円は対オーストラリア・ドルで1豪ドル=84円台前半から一時、 82円71銭と今月15日以来の高値まで上昇。オーストラリアの7-9 月(第3四半期)の消費者物価指数(CPI)を受け、11月の利上げ が25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)にとどまるとの見 方が強まった。豪ドルは対ドルでも一時、2週間ぶりに1豪ドル=0.90 ドル台まで豪ドル安が進む場面が見られた。

ユーロ・ドルは1ユーロ=1.48ドル台を中心にもみ合った。前日 の海外市場では1.4770ドルと2週間ぶりの水準までドル高が進んだも のの、この日の東京市場ではドル・円とユーロ・円の動きに挟まれ、方 向感の出にくい相場状況が続いた。

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