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首相:財政悪化懸念、自民に言われたくない-初の国会論戦(Update2

(第3段落に自民党の谷垣総裁、第4、5段落に首相の発言を 追加し、第6段落の一部を差し替えます)

【記者:広川高史】

10月28日(第5ルームバーグ):国会は28日午後の衆 院本会議で鳩山由紀夫首相の所信表明演説に対する代表質 問を行った。鳩山首相は自民党の谷垣禎一総裁から財政健 全化への取り組み姿勢を批判され、「あなた方に言われたくな い。こんな財政にしたのは誰なのだ、ということだ」と反論。政 権交代後、初めての国会論戦がスタートした。

代表質問には自民党から谷垣氏のほか、西村康稔政調副 会長、公明党の井上義久幹事長が登壇。首相らに対し、経済 財政政策や首相自身の政治資金問題への対応などをただし た。

野党党首として初めての国会質問に臨んだ谷垣氏は、民 主党が衆院選のマニフェスト(政権公約)で示した子ども手 当などの主要政策実現のための工程表について「これほど無 計画な予算が組まれるなら市場からの信用は失墜し、金利は 上昇する。財政健全化に向けた姿勢がまったく見えない」と酷 評。鳩山政権の経済政策に関しても「成長戦略が欠けている」 と指摘した。

これに対し首相は、「鳩山内閣は戦後行政の大掃除を行 う、税金の無駄遣いを徹底して排除する、予算編成の在り方を 徹底的に見直す。コンクリートから人へという理念に基づい て、国民の暮らしを守るための財政のあるべき姿を明確に出 す。こういったビジョンを明確に出している」と反論した。

国債発行額

首相は2010年度予算の新規国債発行額については「現 段階では申し上げることは困難」としながらも、「さらなる歳出 削減に取り組まなければならない。そのことによって国債発行 額を極力抑えるように努力する政府であることをお誓いした い」と述べ、可能な限り抑制する意向を強調した。

新規施策の財源に関しては、「すべての予算を組み替えて 新たな財源を生み出すことによって財政規律を守り、国債マー ケットの信認を確保することができる」と述べ、既存事業の見直 しによってねん出する方針を示した。

中長期的な財政再建への取り組みについては「国民の暮 らしを守るための財政のあるべき姿を明確に示した上で、長く 大きな視野に立った財政再建の道筋を検討する」と述べた。そ の上で、「その一環として2011年度以降、国家戦略室におい て中期財政フレームの策定を検討していく」ことを明らかにし た。

一方、亀井静香金融・郵政担当相は答弁で、10年度予算 の規模について、「総額は鳩山政治を具体的に実現をしてい く政策の積み上げの中で決まっていく。あらかじめ額を決めて やることではない」と語った。

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