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野村HD:7-9月277億円の黒字、手数料好調-中間で復配

野村ホールディングスが28日に発表 した第2四半期(2009年7-9月)連結決算(米会計基準)は、純利益 が277億円(前年同期は729億円の赤字)だった。トレーディング益に 加え、投資信託販売や株式引き受け業務などの手数料収入が好調だった。 金融危機後の黒字確保は2四半期連続となった。

4-9月期累計の純利益は391億円(前年同期1495億円の赤字)と なり、09年1-3月期に停止した配当を4円で復配する。会見で仲田正 史CFOは「当然、通期黒字化を目指す」と強調。リーマン・ブラザー ズ統合1年を迎えた今後の課題は、一時縮小した「米国ビジネスの再構 築」と指摘し、陣容拡大などに取り組む意向を示した。

第2四半期の収益合計は前年同期比38%増の3555億円。海外での取 引拡大に伴いトレーディング益が1485億円(前年同期210億円の赤字) に膨らんだほか、委託・投信募集手数料が同12%増の954億円、投資銀 行業務手数料が同55%増の156億円と好調だった。アセットマネジメン ト手数料は同20%減の340億円だった。

通期利益1000億円の見方も

JPモルガン証券の辻野菜摘アナリストは、金融市場の安定化が続 けば、米国でのトレーディング収益の上積みなどで「通期純利益1000億 円も視野に入る」と見通している。リーマン・ショック後、流動性が高 まっている金融ビジネスの人材市場で「優秀な人をどれだけ確保できる か」が収益拡大のカギになるとの見方を示した。

野村は10月にリーマンのアジア・欧州を引き継いで1年が経過した。 前期は金融混乱とリーマン関連費用が業績の重石となったが、市場回復 を受けて今期から黒字に転換した。渡部賢一社長は、海外ビジネスの強 化などに向け、新株式発行により3月と10月で合わせて7000億円規模 の増資に踏み切った。

ブルームバーグ・データによれば、第2四半期の野村は、国内株式 関連の引き受けでは全日空やみずほフィナンシャルグループの公募増資 など総額3500億円、円債券引き受け実績では34件・総額6989億円を獲 得。日本企業に関連したM&A(合併・買収)のアドバイザーでは22件 を手掛けた。

東京証券取引所によると09年7-9月の1日当たり株式売買代金 (第1部、2部、マザーズ合計)は1兆5194億円で、前年同期に比べる と32%減少した。ただ、同期間の日経平均株価の騰落率は1.8%の上昇 だった。

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