コンテンツにスキップする

磁石と業績の距離遠く日立金株急落、通期予想維持に失望-上期計画線

日立金属株が大幅に4日続落。コ ストの追加削減で売り上げ低迷を補い、上半期(4-9月)決算は事前 の計画線をほぼ確保した。ただ、通期営業利益予想は据え置かれており、 失望売りに押される中で一時前日比7.1%安の853円と、今年7月13 日以来、約3カ月ぶりの下落率を記録した。

会社側が27日の取引終了後に示した2010年3月期の連結業績予 想によると、営業利益は前期比34%減の100億円の見通し。工具網事 業の低迷などを理由に、売上高は4600億円から4400億円に4%下方 修正したが、コスト削減の上積みを見込み、利益予想は据え置いた。ブ ルームバーグ・データにある担当アナリスト9人の事前の今期営業利益 予想の平均は102億円だった。

UBS証券の山口敦シニアアナリストは、日立金株がこれまで割高 に買われてきた理由を「ハイブリッドカー普及に伴う永久磁石の市場成 長が予想される2014-15年度の大幅増益期待」(27日付の投資家向 けリポート)と指摘。永久磁石がまだ本格普及期を迎えていない現状、 「成長期待と足元の収益動向はリンクしていない」との認識を示した。

日立金株の年初から今年高値(1013円)を付けた10月13日まで の騰落率はプラス144%と、同社が含まれるTOPIXミッド400指 数採用の399銘柄中、上昇率で5位だった。実績1株純資産は551円。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE