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円全面高、米金利低下と資源通貨売りで―豪金利先高期待後退も支援

東京外国為替市場では円が全面高 。米長期金利の低下を背景に円が買われた海外市場の流れを引き継い だ。オーストラリアの金利先高期待後退やアジア株の下落も、資源国 通貨の売りを通じて円の上昇につながった。

ブルームバーグ・データによると、午後4時40分現在、円は主要 16通貨すべてに対して上昇。オーストラリア・ドルとニュージーラン ド・ドルに対しては前日比で1%を超える上昇となった。

三菱東京UFJ銀行市場業務部為替グループの高見和行上席調査 役は、「前日に米国の金利が大きく低下したことで、円買いが強まっ た。これまで買われていた高金利・資源国通貨の調整も相まって、円 が上昇している」と説明。その上で、目先については「円うんぬんと いうよりも、他通貨の調整が続くかどうか」に注目していると言う。

ドル・円相場は1ドル=91円台後半からじりじりと円が買われ、 一時91円7銭まで円高・ドル安に進んだ。ユーロ・円相場も1ユーロ =135円台後半から19日以来となる134円85銭まで円高に進む場面が見 られた。

日米金利差縮小

前日の米国市場では10月の消費者信頼感指数の予想外の低下や好 調な2年債入札結果を受け、米2年債利回りが急低下。日本の2年債 利回りとの格差は今月8日以来で最小となった。

ドル・円は27日の東京市場で92円32銭と約1カ月ぶりのドル高 値を付けたが、日米金利差縮小を背景に海外時間にはドル売り・円買 いが進行。カナダロイヤル銀行債券為替部の高安佳子部長は、「海外 市場では米個人消費に対する懸念を背景にリスク回避の動きから対主 要通貨では安全通貨としてドルが買われたが、ドル・円については日 米金利差の縮小の影響が大きかった」と解説する。

この日は米国市場で9月の新築住宅販売と耐久財受注が発表され るほか、5年債の入札が行われる。結果次第では米金利がさらに低下 し、円買いが強まる可能性があるとみられている。

また、米紙ウォールストリート・ジャーナル(オンライン版)は 27日、米財務省と米金融会社GMACファイナンシャル・サービシズ が3回目の公的資金注入について協議していると報じており、米国市 場の反応が注目されている。

豪金利先高期待が後退

円は対オーストラリア・ドルで1豪ドル=84円台前半から一時、 82円71銭と今月15日以来の高値まで上昇した。オーストラリアの7 -9月(第3四半期)の消費者物価指数(CPI)を受け、11月の利 上げが25ベーシスポイント(bp、1bp=0.01ポイント)にとどま るとの見方が強まったことが豪ドル売りにつながった。対ドルでも一 時、2週間ぶりに1豪ドル=0.90ドル台まで豪ドル安が進む場面が見 られた。

一方、ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.48ドル台を中心にもみ合っ た。前日の海外市場では1.4770ドルと2週間ぶりの水準までドル高が進 んだが、この日の東京市場ではドル・円とユーロ・円の動きに挟まれ、 方向感の出にくい相場状況が続いた。

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