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キヤノン株続落、通期上方修正見送りを嫌気-7-9月減益

(株価情報を更新、アナリスト見解を2段落以降に追記します)

【記者:白木 真紀】

10月28日(ブルームバーグ)デジタルカメラ世界最大手のキヤ ノン株が一時前日比4.5%安の3420円と続落、下落率は約5カ月ぶり の大きさを記録した。事務機の不振や円高が響き、7-9月期の連結純 利益は7四半期連続の減益。デジタル一眼レフカメラの好調で、市場の 一部で期待された通期予想の増額修正も見送られ、売りに押された。

野村証券金融経済研究所の和田木哲哉シニアアナリストは、「デジ カメ、特に一眼レフの好調で通期予想の上方修正があると期待する向き もあっただけに、それがなかったことがネガティブにとらえられたので はないか」と指摘した。ただ、決算内容は基本的には想定の範囲内と総 括、足元は全般的に「回復の兆しも見え始めている」という。

同社が前日発表した7-9月期の純利益は、前年同期比56%減の 367億円。直前の4-6月期(156億円)と比べると2.3倍以上に増え た。好採算の一眼レフの販売が堅調、経費削減も寄与した。ブルームバ ーグ・ニュースが集計したアナリスト4人の予想中央値の299億円も 上回った。

デジカメの年間販売計画は前期比10%増の420万台と従来予想を 20万台上方修正した。特に好調な一眼レフについて、決算会見した大 沢正宏常務は「市場規模の上振れが期待できる」と指摘。10-12月期 は「8四半期ぶりに増益に転換させ、本格的な反転攻勢のスタートにし たい」と話したが、「年末商戦には不透明感があるほか、オフィス機器 では低迷が続く」と見ている。

09年12月期通期の連結業績予想は事務機の不振、円高などによる 収益圧迫をカメラ事業の業績好転や経費削減で補う。売上高は前期比 22%減の3兆2000億円、営業利益は同62%減の1900億円、純利益は 同64%減の1100億円を見込む。10-12月期の前提為替レートを1ド ル=90円と従来から5円円高に見直し、1ユーロ=130円は維持した。

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