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三井生命:公社債比率40%維持で安定収益確保、株式は圧縮-下期運用

総資産で国内5位の三井生命保険 は2009年度下期も運用資産(一般勘定)に占める国内公社債の比率を 40%程度に維持する。株式をはじめとするリスク資産を引き続き圧縮す る一方で、国債などの確定利付資産を増やして安定収益を確保する。

運用企画部の吉村俊哉部長は27日、ブルームバーグ・ニュースと のインタビューで、上期は貸し付けが500億円減となったが、大きく資 金配分を変えていないと説明。下期の運用計画についても、「債券保有 に伴う利息収入によって安定収益を確保して、ALM(資産・負債の総 合管理)を進めていくこれまでの方針に変更はない」と述べた。同社の 09年3月末時点の運用資産は6兆6979億円だった。

同社は08年度に保有資産の入れ替えを行い、国内債券を中核とす るポートフォリオを構築しており、09年度についても同様のスタンス を維持する方針を掲げている。上期には超長期債に資金をシフトする年 限長期化入れ替えを実施して、デュレーション(平均残存期間)を9.3 年から9.4年に延ばしており、とりわけ6、8月に20年国債利回りが 上昇して2.2%に接近した場面では予定より多めに購入した。

国内債は下期300億円積み増し

国内債券は下期に300億円程度の積み増しを図っており、そのうち の200億円は企業の資金需要の鈍い貸し付けを減らして充当する。吉村 部長によると、現在の20年債の利回り2.1%台半ばは平準的に買って いける水準とみており、「上期と同様に利回りが切り上がる局面では購 入を増やし、一方で金利水準が下がれば買いを控える」という。

さらに、国内株式は上期には残高をほぼ横ばいにとどめたが、市場 で株高・金利高の局面が到来すれば、株式の残高を圧縮して債券購入に 充てることも検討している。吉村部長は資産残高に占める国内債券の比 率について、「具体的な目標は持っていないが、もう少し長い目でみる と40%を上回っていく可能性が高い」とみている。

為替リスクを回避(ヘッジ)して投資する外国債券も、上期はトー タルするとほぼ横ばいとなった。米連邦準備制度理事会(FRB)が利 上げに踏み切るには相応の時間がかかるとみるが、海外で利上げを織り 込む動きが広がってヘッジコストが上昇する場面では、投資妙味が薄れ る外債を売却して国内債券に入れ替える方針だ。

長期金利は下期も1.2%-1.6%のレンジで安定的に推移すると予想 する。日本経済は在庫調整の進展や政府の景気対策などの効果もあって 回復途上にあるものの、雇用や所得の落ち込みからゼロ-1%程度の成 長率にとどまるとみる。物価も引き続き弱含みに推移する公算が大きく、 日銀の低金利政策が長期金利の安定に貢献すると見込んでいる。

三井生命の2009年度末の予想水準(カッコ内は予想レンジ) 長期金利(日本) :1.40% (1.20-1.60%) 長期金利(米国) :3.50% (3.00-4.00%) 日経平均株価 :1万円 (9000-1万1000円) 米ダウ平均株価 :1万ドル (9000-1万1000ドル) ドル/円 :95円 (90-105円) ユーロ/円 :130円 (120-140円)

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