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米国株:S&P500続落、国債入札好調や信頼感低下で(訂正)

米株式市場ではS&P500種株 価指数が3日続落。国債入札で需要が予想よりも強かったことに加え、 消費者信頼感指数が予想外に低下したため、景気回復のペースに対す る懸念が強まった。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した10月の消 費者信頼感指数は予想を下回り、雇用が十分にあるとの回答は26年 ぶりの低水準となった。これを背景に、アルコアやウォルト・ディズ ニー、ヒューレット・パッカード(HP)が下げた。

一方、IBMは取締役会が50億ドルの追加自社株買い計画を承 認したため、相場全体をけん引する場面もあった。米国債は440億 ドル相当の2年債入札の後、上昇した。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は1対2。S& P500種株価指数は前日比0.3%安の 1063.41。一方、ダウ工業株 30種平均は14.21ドル(0.1%)高の9882.17ドル。IBMに加え、 原油相場の反発を背景にエクソンモービルとシェブロンが上昇し、ダ ウ平均を下支えた。ナスダック総合指数は1.2%安。中国の検索サイ ト最大手、百度(バイドゥ・ドット・コム)とカジノ経営のウィン・ リゾーツがそれぞれ11%下げたことが響いた。

ミラー・タバクの株式ストラテジスト、ピーター・ブックバー氏 は「米国債の入札を受け、株式市場の追い風が弱まった。入札好調は リスク回避の動きに加え、景気の先行きがなお不確実であるため、米 金融当局が政策姿勢を維持するとの見方を反映している。景気回復の 持続性について懸念が残っている。株式市場は調整局面に向かってい る可能性がある」と述べた。

消費関連指標

10月の消費者信頼感指数が47.7と予想外に低下したことを嫌気 し、S&P500種のセクター別指数で、消費財株指数は全10種で最 も下げがきつい。S&P500種は3月9日に付けた12年ぶりの安値 から57%戻している。景気回復が企業利益の増加につながるとの見 方が背景。

フィフス・サード・アセット・マネジメントの最高投資責任者 (CIO)、キース・ワーツ氏は「この景気回復局面が持続するには 力強い個人消費が必要だ。どのような消費関連指標も市場で重視され るだろう」と語った。

自動車シートメーカーのジョンソン・コントロールズを中心にS &P500種の自動車・同部品株指数は2.9%下落。全24産業で最も 下げた。ジョンソンは2010年の収益見通しがアナリスト予想を下回 り、株価は4.8%下げた。

消費財株指数は1.7%安。リミテッド・ブランズが下げの中心と なった。同社は今月の既存店売上高が一ケタ台前半から半ばの減少に なると予想したことが嫌気された。従来は前年同月比でほぼ変わらず と予想していた。リミテッド株は8.1%安。

「痛ましいほどの下げ」

資産運用会社グランサム・マヨ・バン・オッタールー(GMO) のチーフ投資ストラテジスト、ジェレミー・グランサム氏は、米国株 は向こう1年間に「現在の水準から痛ましいほどの下げを演じる」と の見通しを示した。期待外れの経済統計と企業の利益率低下が背景。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMC O)の創設者で、共同最高投資責任者(CIO)のビル・グロス氏は、 米経済の成長ペースが過去の平均よりも鈍く、6カ月に及ぶリスク資 産の上昇局面は今頂点にある可能性が高いとの見方を示した。同社の ウェブサイトに掲載した。

同氏は「名目国内総生産(GDP)に沿って資産価格が上昇する なら、政策金利が異常に低くとも、4-5%の投資リターンが限度で あることを投資家は理解する必要がある。6カ月に及ぶリスク資産の 上昇はまだ米連邦準備制度理事会(FRB)と財務省の当局者から支 持されているものの、今が頂点である可能性が高い」と指摘した。

IBM、エネルギー株

自社株買い計画を発表したIBMは一時1.7%上昇した。オッペ ンハイマーファンズのファンドマネジャー、マイケル・リバイン氏は 「自社株買いは企業のバランスシートが強化されている兆しだ。良い 兆候と言える。もちろん例外はあるが、全般に企業の現金収支とバラ ンスシートは良好だ」と指摘した。

S&P500種のエネルギー株指数は1.1%上昇。全10業種で上 昇率トップとなった。原油相場の上昇に加え、英BPの7―9月(第 3四半期)決算がアナリスト予想を上回ったことが手掛かり。

全米20都市を対象にした8月の米スタンダード・アンド・プア ーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価格指数は前月比で1.0%上昇。 3カ月連続でプラスとなったことは朝方の買い材料となった。

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