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10月27日の米国マーケットサマリー:株が3日続落、ドルと円は上昇

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4797 1.4876 ドル/円 91.84 92.19 ユーロ/円 135.89 137.10

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,882.17 +14.21 +.1% S&P500種 1,063.41 -3.54 -.3% ナスダック総合指数 2,116.09 -25.76 -1.2%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 .93% -.10 米国債10年物 3.45% -.10 米国債30年物 4.28% -.08

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,035.40 -7.40 -.71% 原油先物 (ドル/バレル) 79.33 +.65 +.83%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルと円が大半の主要通貨に対 して上昇。米消費者信頼感指数の低下を受けて、日米以外の高利回り 資産に対する投資意欲が弱まった。

ドルは対ユーロで8月以降で最長の3日続伸。株式と商品の堅 調地合いは続かないとの懸念が背景にある。ドルは対円では6日ぶり に下落。米財務省はこの日、過去最大規模の2年債入札(440億ド ル)を実施。米国債利回りの低下で、日本の投資家にとっての魅力が 薄れたため、ドルが円に対して売られた。

米調査会社ハイ・フリークエンシー・エコノミクス(HFE)の チーフエコノミスト、カール・ワインバーグ氏は、「投資家は良好な 経済ニュースが出ると飛びつくようにリスク資産を買っていた」と指 摘。「消費者信頼感指数の数字は本来の経済の姿を描き出した。世界 経済は再び悪化し、ドルへの買い意欲があらためて強まることになろ う」と述べた。

ニューヨーク時間午後3時36分現在、ドルは対ユーロで前日比

0.6%高の1ユーロ=1.4792ドル(前日は同1.4876ドル)。ド ルは対円で0.4%下げて1ドル=91円81銭(前日は同92円19 銭)。一時は9月21日以来の高値となる同92円32銭に上昇する場 面もあった。ユーロは対円で0.9%下げて1ユーロ=135円81銭。 前日は同137円10銭だった。

◎米国株式市場

米株式市場ではS&P500種株価指数が3日続落。国債入札で需 要が予想よりも強かったことに加え、消費者信頼感指数が予想外に低下 したため、景気回復のペースに対する懸念が強まった。

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した10月の消費 者信頼感指数は予想を下回り、雇用が十分にあるとの回答は26年ぶり の低水準となった。これを背景に、アルコアやウォルト・ディズニー、 ヒューレット・パッカード(HP)が下げた。

一方、IBMは取締役会が50億ドルの追加自社株買い計画を承認 したため、相場全体をけん引する場面もあった。米国債は440億ドル 相当の2年債入札の後、上昇した。

ニューヨーク証券取引所(NYSE)の騰落比率は1対2。ニュー ヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価指数は前日 比0.3%安の 1063.41。一方、ダウ工業株30種平均は14.21ドル (0.1%)高の9882.17ドル。IBMに加え、原油相場の反発を背景 にエクソンモービルとシェブロンが上昇し、ダウ平均を下支えた。

ミラー・タバクの株式ストラテジスト、ピーター・ブックバー氏は 「米国債の入札を受け、株式市場の追い風が弱まった。入札好調はリス ク回避の動きに加え、景気の先行きがなお不確実であるため、米金融当 局が政策姿勢を維持するとの見方を反映している。景気回復の持続性に ついて懸念が残っている。株式市場は調整局面に向かっている可能性が ある」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は上昇。この日実施された440億ドルの2年債入札で 応札倍率が金融危機始まり以来の最高を記録したほか、10月の米消 費者信頼感指数が予想外に低下したことが背景。

2年債は3営業日ぶり上昇。この日の入札で投資家の需要を測る 指標の応札倍率は3.63倍と、07年8月以来の最高となり、少なく とも1992年以降では2番目に高い水準となった。財務省が今週発行 する国債総額は、この日の2年債を含め記録的規模となる1230億ド ル。

RBSセキュリティーズの米国債ストラテジスト、ウィリアム・ オドネル氏は、「実に大量だ」と指摘しながらも、この日の入札結果 を受け「残りの入札も無難にこなせるとの自信を市場に与えるだろ う」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後2時47分現在、既発の2年債利回りは前日比8ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01ポイント)低下の0.94%。2年債(表 面利率1.0%、2011年9月償還)価格は5/32上げて100 4/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。ドル一段高の観測から、代替資 産としての金投資が下火になるとの見方が広がり、8月以降で最長の 4日連続安となった。

主要6通貨のバスケットに対するドル指数は上昇。21日には1 年2カ月ぶりの低水準に下げていた。金はドルと反対の方向に動くこ とが多い。金相場は過去4営業日で2.7%下げている。

ラサール・フューチャーズ・グループ(シカゴ)のマット・ジー マン氏は、「金への買い意欲は強くない」と指摘。「ドルはショート カバーでやっかいな上昇局面を迎える可能性があり、金は足元が不安 になっている」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場12月限は、前日比7.40ドル(0.7%)安の1オンス=

1035.40ドルで取引を終了した。年初来では17%の値上がり。過去 最高値は14日に記録した1072ドル。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は反発。米住宅価格指数が8月に前月比で 上昇したことから、世界最大のエネルギー消費国である米国が戦後最 悪のリセッション(景気後退)から回復つつあるとの楽観が広がった。

原油相場は前日比で一時1.4%高。全米20都市を対象にした米 スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケース・シラー住宅価 格指数は前年同月比でも市場予想より小幅な低下にとどまった。前日 はドルが対ユーロで値上がりしたことを受け、原油価格は2.3%安と 9月24日以来の大幅下落となっていた。

MFグローバル(ニューヨーク)のエネルギー担当上席バイスプ レジデント、ジョン・キルダフ氏は「住宅市場の回復は景気回復にお いて重要な一部分を占めるものだ」と指摘。その上で「ドルは最近の 商品相場を動かす圧倒的要因となっているため、ドルの値動きには警 戒を続ける」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前 日比0.87ドル(1.11%)高の1バレル=79.55ドルで終了した。 年初来では78%の値上がり。

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