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米国債:上昇、2年債入札の需要堅調で買い-0.93%

米国債相場は上昇。この日実施 された440億ドルの2年債入札で応札倍率が金融危機始まり以来の 最高を記録したほか、10月の米消費者信頼感指数が予想外に低下し たことが背景。

2年債利回りは一時10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01 ポイント)低下と、日中取引では6月9日以来最大の低下となった。 この日の入札で投資家の需要を測る指標の応札倍率は3.63倍と、07 年8月以来の最高となり、少なくとも1992年以降では2番目に高い 水準となった。海外の中央銀行を含む間接入札の割合は44.5%と、 過去10回の入札の平均42.6%を上回った。

HSBCセキュリティーズUSAの金利ストラテジスト、ローレ ンス・ダイヤー氏は「この日の入札では非常に根強い間接入札と、異 常に力強い直接入札がみられ、世界と国内投資家の双方が現水準での 2年債入札を無難にこなしていることが示唆された」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後4時19分現在、既発の2年債利回りは前日比9ベーシスポイ ント(bp、1bp=0.01ポイント)低下の0.93%。2年債(表面 利率1.0%、2011年9月償還)価格は5/32上げて100 4/32。

2年債入札で最高落札利回りは1.020%と、入札直前の市場予想 の1.051%を下回った。こうした結果は、記録的な米財政赤字を補う ため国債発行が前例のない規模に拡大しているものの、投資家需要の 減退につながっていないことを示唆している。

ショート・ポジション

プライマリーディラー(政府証券公認ディーラー)以外の直接入 札の割合は26%と、データ集計が開始された03年以降の最大。先月 実施の前回の2年債入札では12%だった。過去8回の入札の平均は

3.4%。

米証券会社ジェフリーズの債券金利部門共同責任者、クリストフ ァー・ベリー氏は直接入札について、「中央銀行や大規模な資産運用 会社の可能性が最も高い」と指摘。「ショート(売り持ち)ポジショ ンを建てているならば一瞬尻込みし、こうした買い手は5年債も落札 している可能性があると思うであろう。2年債入札に参加するならば 5年債入札に参加しないはずがないからだ」と述べた。

9月22日実施の前回の2年債入札で直接入札の割合が12%を占 めた上、同買い手は5年債入札でも11%を落札した。今年1-8月 実施の過去8回の5年債入札で直接入札の割合は平均で2.1%だった。

自信の喪失

米民間調査機関のコンファレンス・ボードが発表した10月の消 費者信頼感指数は47.7と、前月の改定値53.4(速報値53.1)から 低下。なかでも現在は職を得るのが困難との回答は全体の49.6%と、 26年ぶりの水準に悪化した。

グッゲンハイム・キャピタル・マーケッツの金利トレーディング 責任者のトム・ディガロマ氏は「米国民は景気に対して自信を失くし ている」と指摘。「雇用は生まれていない。雇用は消費を喚起するも のだ。それが非常に悪影響を及ぼしている」と述べた。

同指数は、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値で は53.5に上昇すると見込まれていた。

米パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMC O)の創設者で、共同最高投資責任者(CIO)のビル・グロス氏は、 米経済の成長ペースが過去の平均よりも鈍く、6カ月に及ぶリスク資 産の上昇局面は今頂点にある可能性が高いとの見方を示した。同社の ウェブサイトに掲載した。

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