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10月27日の欧州マーケットサマリー:株が4日ぶり反発、国債も上昇

欧州の為替・株式・債券・商 品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4784 1.4876 ドル/円 91.85 92.19 ユーロ/円 135.79 137.10

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 242.27 +.43 +.2% 英FT100 5,200.97 +9.23 +.2% 独DAX 5,635.02 -7.14 -.1% 仏CAC40 3,743.95 -.50 -.0%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.30% -.06 独国債10年物 3.28% -.08 英国債10年物 3.61% -.08

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,036.50 -17.50 -1.69% 原油 北海ブレント 77.11 -.15 -.19%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は4営業日ぶりに反発。10月の米消費者信頼感指 数が予想に反して低下したもの、BPとベスタス・ウインド・システ ムズの7-9月期利益が予想を上回ったことをきっかけに買いが膨ら んだ。

英エネルギー会社BPは4.8%上昇。同社はまたコスト削減目標 を引き上げた。デンマークの風力タービンメーカー、ベスタスは

7.6%の大幅高となった。

一方、英国の大手銀行、ロイヤル・バンク・オブ・スコットラン ド・グループ(RBS)とロイズ・バンキング・グループは大幅に下 げた。欧州連合(EU)の規制当局が、2行への公的資金受け入れを 承認するのと引き換えに、両行に一部資産の売却を迫るとの懸念が背 景にある。

ダウ欧州600指数は前日比0.2%高の242.27で終了した。景 気と企業業績の見通しに比べて7カ月にわたる株価上昇が行き過ぎと の見方のほか、金融機関が増資する必要があるとの懸念を背景に、同 指数は年初来高値を付けた19日の水準から2.8%下げている。

ブリューイン・ドルフィン・セキュリティーズ(ロンドン)のチ ーフストラテジスト、マイク・レンホフ氏は「決算期の半ばに差し掛 かっており、状況が明らかになった。決算は好調で、予想を上回って いる。さらに相場動向も予想以上だ」と語った。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、今月7日以降に決算 を発表したダウ欧州600指数構成企業81社のうち65%の企業の業 績がアナリスト予想を上回った。

27日の西欧市場では、18カ国中13カ国で主要株価が下落。ダ ウ・ユーロ50種指数は前日比0.35ポイント高、ダウ・欧州50種 指数は0.7%上げた。

ダウ欧州600指数を構成する銀行銘柄は1.3%下落。オランダ の金融サービス企業、INGグループは26日、公的資金受け入れの 承認をEUから得るため、保険事業を分離する計画を明らかにした。

RBSは8.1%安、ロイズは6.2%下げた。アイルランドの銀行 株では、アイルランド銀行が10%、アライド・アイリッシュ銀行が 12%それぞれ下げた。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ国債相場が上昇。株の下落を背景に、景気 回復が足踏みするとの懸念から国債への需要が高まった。

先進国23市場で構成するMSCI世界指数が0.5%下げたこと を受け、独10年債利回りは8ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)低下。下げ幅は8月14日以降で最大となった。イタリアの 10月消費者信頼感指数が予想外に低下したことで、欧州中央銀行 (ECB)が政策金利を過去最低水準に据え置くとの観測が高まった ことが手掛かり。

また、ECBが発表した9月のユーロ圏マネーサプライ(通貨供 給量)統計によると、家計と企業向け融資が統計開始以来で初めて前 年同月の水準を割り込んだことも国債の買いを誘った。

DZ銀行の債券ストラテジスト、グレン・マルシ氏(フランクフ ルト在勤)は、「現時点では、投資資金が株から離れていることが、 国債の基本的な押し上げ要因となっている。われわれは景気回復を過 度に楽観視していた」と語った。

ロンドン時間午後4時52分現在、独10年債利回りは3.28%に 低下。前日は3.39%と、9月23日以来の高水準を付けた。同国債 (表面利率3.5%、2019年7月償還)価格は0.65ポイント上げ

101.82。2年債利回りは前日から6bp下げ1.30%。

◎英国債市場

英国債相場は上昇。イングランド銀行(英中央銀行)金融政策委員 会(MPC)のポーゼン委員が同中銀の資産買い取りプログラムが悪性 インフレを引き起こす公算は小さいとの見解を示したことから、同プロ グラムの購入規模が拡大されるとの観測が強まった。

2年債と10年債の利回りはいずれも1週間ぶり低水準となった。 ポーゼン委員は26日のロンドンでの講演で、いわゆる量的緩和がイ ンフレをもたらす「兆候はない」と発言。米民間調査機関のコンファ レンス・ボードが27日発表した10月の消費者信頼感指数が予想に 反して低下し2カ月連続でマイナスとなった。これを受けて、世界経 済のリセッション(景気後退)からの回復ペースが鈍化するとの懸念 が強まり、国債相場が世界的に上昇したことも買い材料となった。

カリヨンの債券ストラテジスト、オーランド・グリーン氏(ロン ドン在勤)は「量的緩和が拡大されるとの見方が依然としてあり、こ れが英国債をよく支えている。国債にとって現在重要なのはイングラ ンド銀が何をするかということであり、これが原動力だ」と語った。

2年債利回りはロンドン時間午後4時27分現在、前日比7ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し0.82%。同国債(表 面利率4.25%、2011年償還)価格は0.09ポイント上げ104.63。 10年債利回りは8bp低下し3.61%となった。

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