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ルービニ教授:安価なドル資金、「巨大」バブルを形成

米ニューヨーク大学のヌリエ ル・ルービニ教授は27日、世界中の投資家がドルで資金を調達し、株 式や商品などの資産を購入していると指摘。「巨大な」資産バブルの形 成につながっており、新たな金融危機を引き起こすリスクがあると語 った。

ルービニ教授は南アフリカのケープタウンでの会合向けに衛星回 線を通じて話し、「すべてのキャリー取引の源がある。みんなが同じゲ ームをしており、このゲームは危険になりつつある」と述べた。同教 授は今回の金融危機を予想したことで知られる。

主要6通貨に対するインターコンチネンタル取引所(ICE)の ドル指数は過去1年に12%下落。米連邦公開市場委員会(FOMC) が景気浮揚に向け、事実上のゼロ金利政策を採用していることがドル 売り材料になっている。ルービニ教授はFOMCが利上げを実施し、 国債購入などの刺激策を解消すると、ドルはいずれ底入れすると予想 した。そうなった場合、一部の投資家がキャリー取引の巻き戻しを余 儀なくされ、「持ち高解消に殺到する」こともあり得ると指摘した。

調査・顧問会社、ルービニ・グローバル・エコノミクスの会長で もある同氏は、「リスクは次の金融危機の種を植えていることだ。この 資産バブルは弱い景気回復や金融市場のファンダメンタルズ(基礎的 諸条件)とはまったく相反するものだ」と述べた。

ルービニ教授は新興市場国の株式市場でバブルが発生していると 指摘。一部発展途上国の通貨の上昇は「行き過ぎだ」と述べた。原油 相場の上昇については「需給要因では正当化されない」という。

ただ、同教授は流動性の大きな波が価格を押し上げているため、 資産バブルは今後1、2年、破裂しない可能性があるとの見方を示し た。

米国のリセッション(景気後退)については、終わったようだと したが、先進国の景気回復は脆弱(ぜいじゃく)なものになると話し た。一方、新興市場国の成長見通しには「もっと楽観している」と語 った。

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