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財務相:ドルは世界最強の通貨-外貨準備での保有は当然

藤井裕久財務相は27日午後、都 内の日本外国特派員協会で講演し、基軸通貨としてのドルの位置付け について「ドルが世界最強の通貨であることは間違いない」と述べる とともに、「日本の外貨準備として強い通貨を持つことは当然のこと だ」との認識を示した。

また、円高で推移している為替動向については「米国が世界協調 の中で異常な低金利政策を続けなければならない実態があり、ドルを 弱くしている」と指摘。その上で、「今の円高はドル安によるものだ。 EU(欧州連合)諸国も今のユーロ高に対して同じ認識を持っている」 との見方を示した。

財務相就任後の一連の為替関連の発言については「各国が通貨安 競争をすることは将来、世界経済にマイナスであると言った」とし、 「円については一言もしゃべっていない」との見解をあらためて示し た。さらに、「通貨安競争が良くないということで、円高を是認したと いうのは全くの間違いだ」と強調した。

一方で、「輸出は非常に大事。輸出の観点から見れば円安が良いの は事実だが、それだけで経済運営をするのは間違いだ」と強調。その 上で、「何でもかんでも輸出だというのがこの10年だった。そのため に完全な格差社会が起こった」と指摘し、鳩山由紀夫政権が掲げる内 需主導による経済成長への転換の重要性を訴えた。

また、藤井財務相は「昨年来の世界的大不況の処理は2009年度の 第2次補正予算で最終的に解決したい」と述べ、12月中に第1次補正 予算の執行停止で確保した約3兆円の一部を雇用対策などの追加経済 対策に充てるかどうか判断する考えを示した。

来年度税収が大幅に落ち込む可能性が指摘されていることに対し ては「何よりも経済の回復を第一に考えたい。それによって税収はそ れなりに増える」と言明。さらに、公益法人などに蓄積されている資 金が「相当な額に上る」と述べ、税外収入の大幅増で税収の減収分の 一部を補てんする考えを示した。

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