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ゴールドマン:米住宅市場の安定続かず-メリルは緩やかな上昇を予想

ゴールドマン・サックス・グルー プのエコノミストによれば、米住宅価格の安定は長くは続かないとい う。バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチが、住宅価格は 下落ではなく、緩やかに上昇すると予想しているのとは対照的だ。

ゴールドマンのワシントン責任者、アレック・フィリップス氏は 23日付の顧客向けリポートで、「住宅価格が再び下落するリスクは依 然として深刻だ」と指摘。「現在の予想では、2010年半ばまでにさら に5-10%下落する見込みだ」と付け加えた。

一方、メリルリンチの北米経済担当責任者、イーサン・ハリス氏 とシニアエコノミストのドルー・マタス氏は同日、「住宅価格は向こう 数年にわたり緩やかに上昇するとみるべきだ」との考えを示した。

両社とも、初回住宅購入者向けの8000ドルの税控除や住宅差し押 さえの執行猶予、米連邦準備制度理事会(FRB)による住宅ローン 担保証券(MBS)買い取りなど政府の刺激策が住宅不況の緩和につ ながってきたとの見方で一致している。議論の中心は、こうした措置 がどの程度奏功しているのか、また期限切れを迎えるか効果が薄れた 後はどうなるのかということだ。

フィリップス氏は、ゴールドマンの集計を基に、供給サイドでは 政策措置により差し押さえ物件が約45万件減ったと指摘。また、販売 件数を約20万件押し上げる効果もあったという。

同氏は「合わせれば、こうした動きが全米の住宅価格を5%押し 上げた可能性がある」と分析。「この推定が正しければ、今春以来の住 宅価格上昇分の大半が一時的要因によるものだったことを示唆してい る」と説明した。

「劇的」

メリルリンチのハリス氏とマタス氏はリポートで、「税控除やディ ストレスト不動産の売却が販売動向と価格の双方に影響を与えている 可能性があるものの、それらは市況回復の背景にある主なけん引力で はない」との見方を示した。

両氏は住宅価格があまりにも下落したため、購入予定者はさらに 大きく下げるとはもはや予想していないと指摘。価格下落で、住宅は 「劇的」に購入しやすくなったと説明した。

両氏は「こうした要因の相乗効果で、現在の失業と差し押さえ増 加によるマイナスの影響を補うのに十分な需要が創出されている」と みる。ただ、「住宅不況の深刻さと高水準の在庫」により、住宅市場の 改善は向こう数年間にわたり「緩やかな」住宅価格上昇をもたらすに とどまるだろうと結論付けた。

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