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海運大手:今期業績を軒並み下方修正-商船三井は黒字維持

海運大手3社は27日、今期 (2010年3月期)連結業績予想をいずれも大幅に下方修正した。上期 は各社とも世界的な荷動き鈍化で不振だったコンテナ船事業が業績の足 を引っ張り、下期はさらに円高や燃料油高なども加わりそうだ。最終損 益予想では、商船三井のみが黒字を確保し、日本郵船、川崎汽船はそれ ぞれ赤字幅を拡大する見通し。

商船三井は今期純利益の予想を従来の300億円に対して20億円の 見通しと発表した。期初予想は400億円だった。上期の不振はコンテ ナ船を中心とした荷動き鈍化の影響だが、下期は為替、燃料油、運賃市 況などを見直した。7-9月期の純利益は31億円で、前年同期が687 億円だった。9月末配当は見送りとした。前年同期は1株当たり15円 50銭。期末配当は未定としている。

商船三井の青砥修吾執行役員は決算会見で「5月以降は(ばら積 み船など)ドライバルク船の市況回復を受け黒字転換できた」とし、 「業績は第2四半期に底打ちし、改善基調に入る」との見方を示した。 また、今期のコスト削減はコンテナ船部門の280億円を含む計画値 570億円に向けて順調に推移していると語った。

さらに青砥氏は「荷動きの減少による北米での内陸輸送費減など 意図せざる形の経費減少は、これまでコスト削減額に含めてこなかっ た」と述べ、想定外のコスト減少が200億円程度見込めることも明ら かにした。

コンテナ船事業縮小など中計見直し

日本郵船は今期純損失の予想を従来の50億円に対して270億円の 見通しと発表した。また、7-9月期の純損失は104億円で、前年同 期は469億円の黒字だった。さらに、10年度を最終年度とする中期経 営計画を修正すると発表し、10年度の純利益予想を従来の600億円か ら200億円に、10年度末の運航船舶隻数を同1000隻から835隻にそ れぞれ見直した。

日本郵船の中計修正は、コンテナ船事業の縮小と徹底したコスト 削減、また中核戦略に据える総合物流事業の一段の強化などが柱。甲斐 幹敏経営委員は会見で「コンテナ船の供給過剰は4、5年間続く見通 し」とし、運航船隻数を08年度の120隻から10年度に85隻、15年 度に60隻へと半減させる。コンテナ船隊縮小は、貨物の工程管理のフ ォワーディング事業などで補完することを目指す。

コンテナ船事業の構造改革に500億円

川崎汽船は今期純損失の予想を従来の310億円に対して790億円 の見通しと発表した。前期純利益は324億円。売上高も同600億円減 額の8100億円を見込む。7-9月期の純損益は284億円の赤字で、前 年同期は296億円の黒字だった。

川崎汽船の佐伯隆専務は会見で、コンテナ船事業の赤字が全体の 赤字となる格好であり、「いかにここを早急に立て直すかが最大の課 題」とし、来期以降の負担を軽くしたいと語った。コンテナ船事業の構 造改革費用として上期186億円、下期314億円の今期500億円を特別 損失に計上。船の売却などで計26隻の船隊削減を実施した。

--取材協力:小松哲也、クリス・クーパー Editor:Hideki Asai、 Hitoshi Sugimoto

参考画面: 記事に関する記者への問い合わせ先: 東京 萩原ゆき Yuki Hagiwara +81-3-3201-3384 yhagiwara1@bloomberg.net 東京 松田 潔社 Kiyotaka Matsuda +81-3-3201-8694 kmatsuda@bloomberg.net 記事に関するエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +813-3201-3651 yokubo1@bloomberg.net 東京 Bret Okeson +81-3-3201-8335 bokeson@bloomberg.net

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