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バーナンキFRB議長の教訓生かせ-アジア諸国が資産バブル退治強化

不動産価格の上昇に直面してい る韓国やシンガポールの政策当局者らが、世界経済を混乱に陥れた米 国のように住宅バブルを招かないよう、価格抑制策を強化している。

韓国や香港、シンガポールの監督当局はここ数週間に銀行に融資 基準の引き締めの必要性を通達。インドや韓国などの中央銀行は数カ 月以内に利上げに踏み切る構えをちらつかせている。

アジアの当局者が目指しているのは、経済が不安定になる前に「過 剰」融資を抑制するというバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB) 議長が2007年に発生した金融危機から得た教訓を生かすことだ。

スタンダード・チャータード銀行の東南アジア経済調査責任者、 タイ・フイ氏は「資産バブルは当局が速やかに取り組むべき問題で、 放任すべきではない」と述べ、「中銀は金利あるいは行政措置を通じて 先手を打つ態勢を整えている」と指摘した。

住宅ローン金利が少なくとも19年ぶりの低水準にある香港では、 住宅価格が今年これまでに26%上昇しており、当局は高級住宅購入時 の頭金の要件を強化した。九竜地区で先月販売された寝室一部屋付き のマンション(約76平方メートル)の価格は2450万香港ドル(約 2億9100万円)だった。

融資ブーム

シンガポールの民間不動産開発会社の09年1-7月の販売件数 は1万戸と、08年全体の4300戸を上回った。韓国では、住宅価格の 上昇を背景に8月の家計向け銀行融資が7カ月連続で増加した。

株式相場も一部の市場で急騰している。中国の上海総合指数は年 初来で71%高と、MSCI世界指数の25%高を上回る勢いのほか、 香港や韓国、シンガポール、台湾の指数も軒並み50%を上回る値上が り。対照的に米国のS&P500種株価指数は20%高にとどまっている。

資産価格の上昇はまた、融資の伸びを抑制する具体的手段として 政策金利を使うべきか、あるいは金融機関への規制強化で対応すべき かという議論を再燃させているが、アジアの当局者は両方向から措置 を講じている。

シンガポール政府は先月、一部の住宅プロジェクトにおける利払 い条件のみの融資を禁止するなどの措置を講じた。香港では今月23 日、2000万香港ドル以上の住宅を購入する際の借り入れ限度額を物 件価値の70%から60%に引き下げた。

オーストラリアは今月初め、0.25ポイントの利上げを実施。オ ーストラリア準備銀行(RBA)のスティーブンス総裁は今月15日、 政策金利の引き上げに「臆病」ではいられないと発言した。韓国銀行 の李成太総裁は同日、利上げ幅が従来の0.25ポイントを上回る可能 性があると述べている。インド準備銀行は27日、インフレ圧力の高 まりに対応するため、過去最大の大幅利下げ策を転換する方針を示唆 する可能性がある。

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