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10月26日の米国マーケットサマリー:ドル上昇、株・金・原油は安い

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4867 1.5008 ドル/円 92.20 92.06 ユーロ/円 137.07 138.15

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,867.96 -104.22 -1.0% S&P500種 1,066.95 -12.65 -1.2% ナスダック総合指数 2,141.85 -12.62 -.6%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 1.02% +.02 米国債10年物 3.56% +.07 米国債30年物 4.38% +.08

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,042.80 -13.60 -1.29% 原油先物 (ドル/バレル) 78.68 -1.82 -2.26%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが対ユーロで大幅上昇。一 時は1年2カ月ぶりの安値に沈んだが、テクニカル分析で節目の1ユ ーロ=1.5074ドルを割り込まなかったことから方向を変え、ほぼ2 カ月ぶりの大幅高となった。

ドルは南アフリカ・ランドやニュージーランド・ドルに対して も上昇。株安で高利回り資産買いが勢いを失うとの思惑が背景にある。 新興アジア10カ国の通貨の中では特に韓国ウォンが対ドルで買われ た。韓国経済が7年ぶりの高成長を記録したことから買いが入った。

ウェルズ・ファーゴの為替ストラテジスト、ヴァシーリ・セレブ リアコフ氏(ニューヨーク在勤)は「ユーロの上昇に歯止めがかかる のは時間の問題だ」と語る。「これまでにもユーロは高値をつけた後、 伸び悩んできた」と述べた。

ニューヨーク時間午後2時30分現在、ドルは1ユーロ=

1.4855ドルで推移(前営業日は同1.5008ドル)。一時は前営業 日比1.1%高の同1.4845ドルまで上昇。日中の上昇率としては9 月1日以来で最大。一方、アジアの取引時間では2008年8月以来の 安値となる同1.5063ドルに下げる場面もあった。

ドルは対円で1ドル=92円17銭(前営業日は同92円6銭)。 一時は9月21日以来の高値となる同92円29銭まで買い進まれた。 円は対ユーロで1ユーロ=136円93銭。前営業日の同138円15銭 から0.9%の円高・ユーロ安。

◎米国株式市場

米株式相場は続落。上昇する場面もあったものの、初回住宅購入 者向けの税控除措置を議会が徐々に縮小させるとの懸念から下げに転 じた。バンク・オブ・アメリカ(BOA)が公的資金返済のため、増 資を余儀なくされるとの思惑も売りを誘った。

S&P住宅建設株指数は構成する12銘柄すべてが下落した。B OAは5.1%安。ロッチデール・セキュリティーズのアナリスト、リ チャード・ボーブ氏が投資判断を引き下げたフィフス・サード・バン コープやサントラスト・バンクス、USバンコープもそれぞれ下げた。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前週末比1.2%安の1066.95。ダウ工業株30種平均は

104.22ドル(1.1%)下落の9867.96ドル。ニューヨーク証券取 引所(NYSE)の騰落比率は1対5。

ウェルズ・キャピタル・マネジメントのチーフ投資ストラテジス ト、ジェームズ・ポールセン氏は「売り材料が多く見られた。ローン 損失は増えるだろう。追加増資が必要になる銀行も恐らく出てくるだ ろう。税控除も永久には続かないことはすでに知られている。急速な 上昇局面の後、小休止が望まれていた」と語った。

◎米国債市場

米国債相場は下落。10年債利回りは2カ月ぶり高水準に上昇し た。米財務省は今週、景気刺激策や記録的な財政赤字を賄う財源とし て総額1230億ドルの入札を予定。この日は5年物インフレ連動債を 70億ドル発行した。

米国債は4営業日続落。同インフレ連動債の入札で最高落札利回 りは0.769%。投資家の需要を測る指標の応札倍率は過去の平均を上 回った。財務省は明日以降も3日連続で入札を実施する。

バークレイズ・キャピタルの米国債券ストラレジー責任者、アジ ェイ・ラジャディアクシャ氏は、「国債利回りは依然として比較的低 水準で推移している。一方で、大量の供給を控え、また景気が危機脱 却を開始しているようみえるなか、こうした低利回りは正当化されな い」と指摘した。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク時 間午後1時28分現在、10年債利回りは前週末比5ベーシスポイント (bp、1bp=0.01ポイント)上昇の3.53%。一時は3.58% と、8月24日以来の高水準となった。10年債(表面利率3.625%、 2019年8月償還) 価格は13/32下げて100 24/32。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は続落。ドルが2週間ぶりの高値に上昇 したため、代替資産としての金の魅力が薄れた。

主要6通貨のバスケットに対するドル指数は一時0.4%安に下 げた後で方向を転じ、0.8%高まで上昇した。金はドルと反対の方向 に動くことが多い。過去最高値は今月14日に記録した1オンス= 1072ドル。

R.F.ラファーティ(ニューヨーク)のマーティー・マクニ ール氏は、「すべてはドル次第だ。ドルが上昇すれば金には下落余地 が生じる」と述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場12月限は、前営業日比13.60ドル(1.3%)安の1オンス=

1042.80ドルで取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は1カ月ぶりの大幅安。ドルが対ユーロで 14カ月ぶり安値から上昇したことで商品投資に対する魅力が薄れた。

米政府が住宅購入者への税優遇措置を終了するとの懸念や米銀バ ンク・オブ・アメリカ(BOA)が政府から受けた救済資金返済に向 け新株発行を余儀なくされるとの観測から、S&P500種株価指数が 値下がりしたことも、原油相場の重しになった。

エネルギー取引コンサルティング会社、ショーク・グループのス ティーブン・ショーク社長は「これはドルの動きによるものだ」と指 摘。「市場では現在、リズムも理性もあまり多く存在しない。原油価 格がここまで上昇したことについても正当な理由は見当たらない」と 述べた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前 週末比1.82ドル(2.26%)安の1バレル=78.68ドルで終了した。 年初来では76%値上がり。

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