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10月26日の欧州マーケットサマリー:株が続落、金融株安い

欧州の為替・株式・債券・商 品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4867 1.5008 ドル/円 92.18 92.06 ユーロ/円 137.03 138.15

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 241.84 -3.05 -1.2% 英FT100 5,191.74 -50.83 -1.0% 独DAX 5,642.16 -98.09 -1.7% 仏CAC40 3,744.45 -63.79 -1.7%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.37% -.01 独国債10年物 3.36% +.01 英国債10年物 3.70% +.02

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 1,054.00 -7.75 -.74% 原油 北海ブレント 77.64 -1.28 -1.62%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は3営業日連続で下落。金融機関が増資する必要が あるとの見方から銀行株が売りを浴びた。一方、スウェーデンの家電 メーカー、エレクトロラックスと、同国の産銅会社ボリデンは7-9 月期利益が市場予想を上回ったことから上昇した。

オランダの金融サービス会社、INGグループは18%急落。公 的資金返済に向け、株主割当増資により110億ドル強を調達すると 発表したことが手掛かりとなった。英銀ロイズ・バンキング・グルー プは7.2%下げた。事情に詳しい関係者1人によれば、同行は今週、 225億ポンドを調達する計画を発表するという。

一方、エレクトロラックスは7-9月期利益が2倍増加したこと が好感され、6.7%上昇。一時はダウ欧州600指数をプラス圏に押し 上げた。

ダウ欧州600指数は前週末比1.3%安の241.84で終了。一時 は0.6%上げる場面もあった。米銀行銘柄の投資判断が下方修正され たほか、バンク・オブ・アメリカ(BOA)が公的資金返済で株式売 却を余儀なくされるとの観測から、米S&P500種指数の銀行銘柄が 下落。ダウ欧州600指数もこれに追随して下げに転じた。

ダウ・ユーロ50種指数は1.8%安、ダウ・欧州50種指数は

1.2%下げた。

フォルティス・グローバル・マーケッツのシニア仕組み証券スト ラテジスト、フィリップ・ガイゼル氏(ブリュッセル在勤)は、「過 去数カ月、株式相場は急ピッチに上昇した。極端な動きの後、相場は 極めて迅速に調整する可能性がある」と指摘。さらに「リスクに対す る投資リターンの割合が非常に悪いため、トレンド変更の始まりかも しれない」とも語った。

英銀ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グループ(RB S)は5.7%安。25日付の英紙サンデー・タイムズによれば、政府 保証プログラムの適用を受ける不良資産の水準を引き下げるのに伴い、 英政府から数十億ポンドを受け取る可能性がある。

ボリデンは2.9%上昇した。同社の7-9月期純利益は6億 8300万スウェーデン・クローナ。アナリスト予想では4億6200万 クローナと見込まれていた。

◎欧州債券市場

欧州債市場ではドイツ国債がほぼ変わらず。ユーロ圏経済がリセ ッション(景気後退)からの回復の兆しを見せるなか、国債増発によ り需要が後退するとの懸念が広がった。

先進国23市場で構成するMSCI世界指数が1.1%下げたこと を受け、独10年債は下げ幅を縮小した。同指数は一時は0.8%上昇 する場面も見られた。今週はオランダ、ドイツ、イタリアが国債発行 を予定しているほか、米財務省も総額1230億ドルと過去最大規模の 入札を実施する。また、29日に発表される10月のユーロ圏景況指数 は前月からの改善が見込まれている。

RIAキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、ニコラ ス・スタメンコビッチ氏は、「供給面が懸念され、これは国債にとり 悪材料となる」と指摘。「先行指標はユーロ圏経済の回復を示唆して おり、これが国債相場を圧迫するだろう」と語った。

ロンドン時間午後5時15分現在、独10年債利回りは前週末比 1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.36%。一時 は9月23日以来の高水準となる同3.39%を付ける場面もあった。 同国債(表面利率3.5%、2019年7月償還)価格は0.08ポイント 下げ101.14。2年債利回りは前週末から1bp下げ1.37%。一時 は1.41%まで上昇した。

◎英国債市場

英国債市場では、10年債相場が下落。株式相場が一時上昇した ほか、イングランド銀行(英中央銀行)の資産買い取りプログラムが 上限の1750億ポンドに近づきつつあることが材料視された。

英国株の指標であるFT100種指数は一時、前週末比0.7%高と なった。イングランド銀のウェブサイトによれば、22日時点で資産 購入残高は約1710億ポンドに達した。米国が今週、過去最大規模と なる1230億ドル相当の国債入札を予定していることも懸念材料。

ノムラ・インターナショナルの債券ストラテジスト、ショーン・ マローニー氏(ロンドン在勤)は、「株式相場が材料だ。量的緩和の 終わりに近づきつつあり、資産の購入規模を考慮すれば、市場がこれ について若干神経質になるのは当然だ」と述べ、「英中銀は市場参加 者以上の存在だ。供給問題はすべての市場にとっての何かしらの背景 となっている」と語った。

10年債利回りはロンドン時間午後4時9分現在、前週末比2ベ ーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の3.69%。一時は

3.73%まで上げる場面もあった。同国債(表面利率4.5%、2019 年3月償還)価格は0.13ポイント下げ106.38。2年債利回りは一 時は0.95%まで上昇した後、前週末からほぼ変わらずの0.89%と なった。

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