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学研社長:買取価格めぐり2社間で協議-株主ファンド買取請求(訂正)

筆頭株主エフィッシモ・キャピタ ル・マネジメントから保有株買い取りを求められた学研ホールディン グスの遠藤洋一郎社長(67)は、買い取り価格をめぐり10月中は2社 間で協議していくことを明らかにした。

学研HDの会社分割に反対したエフィッシモは、株主総会での議 案可決を受けて20%弱の保有株買い取り請求権を9月末に行使した。 学研HDには取得義務がある。遠藤社長は22日、「価格について10 月中は双方で話し、解決しなければ裁判所で話し合う」と述べた。こ の点についてエフィッシモ高坂卓志代表取締役のコメントは得られな かった。

買取価格について遠藤社長は「明確な基準があるとは聞いていな い」とした上で、取得価格や資産を基準とする方法について「それは 違う」と述べ、「会社分割の実施日や発表日の株価も大きな目安になる」 との見方を示した。エフィッシモの学研HD株の平均取得価格は1株 313円、学研HDの2009年3月期1株当たり純資産は324円。

会社分割について遠藤社長は「専門性の高い機動的な業務執行や サービス提供が可能になり、株主価値を生み出すために必要な内部改 革だ」と強調した。1株の買い取り価格10円の差で学研HDの支払額 は2億円違ってくる。学研HDの前期(2009年9月期=変則6カ月決 算)純損益予想は34億円の赤字となっている。

虎ノ門パートナーズ法律事務所の幡田宏樹弁護士は、株買い取り価 格について、「一般的に効力発生日の株価、もしくは1カ月および3カ 月さかのぼった株価平均値などが考えられる」と述べ、過去の一定期間 の価格の平均値などが基準になると指摘した。ブルームバーグデータに よると、学研HDが会社分割を実施した10月1日から過去1カ月の株 価平均は220円、3カ月では同194円。

子供支援は好機

学研HDは出版事業のほか、学校向け教材や塾事業など子どもの 教育事業を手掛けている。与党の民主党はマニフェスト(政権公約) で2010年度は中学生以下の子ども1人に月1万3000円、2011年以降 は同2万6000円支給を公約している。遠藤社長は「市場に子育て支援 効果の変化が出てきたら、チャンスが出てくる」との見通しを示した。

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