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今日の国内市況:株式上昇、債券安-ドル対ユーロで昨年8月以来安値

東京株式相場は上昇。外国為替市 場の円高傾向の一服で業績不安が後退し、自動車中心に輸出関連株が総 じて高くなった。ジーエス・ユアサ コーポレーションが東証1部の売 買代金首位で大幅高となるなどエコカー関連のほか、鉄道関連などテー マ性のある銘柄も人気化した。

日経平均株価の終値は前週末比79円63銭(0.8%)高の1万362 円62銭、TOPIXは8.69ポイント(1%)高の910.72。

先週末の米国株安を受け、週明けの東京市場は朝方こそ小動きで始 まったが、円高修正が追い風となり、先物主導でプラス圏に浮上した。

23日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが対主要通貨で上昇。 対円では1カ月ぶりの高値を付けた。米連邦公開市場委員会(FOM C)が予想より早期に利上げを実施する、との観測の浮上が背景。

一方、利上げ観測の高まりから、23日の米債券市場では10年債利 回りが3.49%まで上昇。資源価格の下落を受けたエネルギー株の下げ も響き、同日の米ダウ工業株30種平均は100ドル以上下落した。

こうした中、今週は国内で3月期決算企業の第2四半期(4-9 月)業績発表が本格化する。東証上場の3月期企業は先週まで37社が 発表を終えたが、今週は634社が発表を予定しており、30日にはピー ク日(336社)を迎える。

債券相場は下落

債券相場は下落(利回りは上昇)。前週末の米債相場が大幅に続落 したことや国債増発懸念が引き続き売り材料視された。新発10年国債 の利回りは午前にじり高歩調をたどり、一時は8月半ば以来となる

1.4%台目前まで売り込まれた。

東京先物市場の中心限月12月物には売りが先行して、開始後まも なくに前週末比38銭安の137円93銭まで下げ、中心限月ベースでは8 月14日以来の138円割れを記録した。その後、午後には一時138円10 銭まで下げ渋る場面もあったが、総じて138円を挟んで軟調に推移して おり、結局は32銭安い137円99銭で取引を終えた。

国債増発に伴う需給悪化懸念に加えて、米債相場の続落や為替市場 における最近の円安傾向、国内株価の堅調推移など週初の債券市場にと っては売り材料に事欠かない展開となった。

しかし、10年債の1.4%や5年債の0.7%など、現物債利回りでみ て節目とされる水準に接近したことから、先物市場でもいったんは売り 圧力が弱まった。

現物市場で新発10年物の304回債利回りは、前週末比1ベーシス ポイント(bp)高い1.37%で始まった。その後も売りが優勢で、午前10 時過ぎには1.395%まで上昇して、新発10年債としては8月半ば以来 の高い水準に到達した。しかし、午後に入ると1.385-1.39%にやや持 ち直している。

前週には藤井裕久財務相が新規国債発行額について、2009年度は 50兆円超となる可能性を示唆したほか、10年度については今年度補正 後の44兆円以下に抑制する意向を表明した。

ただ、金利水準が一段と切り上がる局面では投資家の買い余力はお う盛との指摘も根強い。

ドル下落、対ユーロで昨年8月以来の安値

東京外国為替市場ではドルが対ユーロで昨年8月以来の安値を更新 した。中国の外貨準備についてユーロと円の保有高を引き上げるべきと の報道がきっかけとなった。

ユーロ・ドル相場は日本時間午後3時45分現在、1ユーロ=

1.5030ドル付近で推移。午前には一時1.5063ドルまでドル売りが進行 し、昨年8月11日以来の安値を塗り替えた。

ドル・円相場は朝方に約1か月ぶりのドル高値、1ドル=92円21 銭を付けた後、91円58銭までドルが下落。しかし、ドル売りも続かず 午後にかけては91円台後半でもみ合う展開となった。

一方、米金融政策の出口戦略に対する警戒感がくすぶる中、午後に かけてはドルが下げ渋る展開となった。週内に過去最大規模の米国債の 入札を控えて、米長期金利の動向を見極めたいとの姿勢が広がった。

中国人民銀行(中央銀行)系の金融時報は26日、中国は円とユー ロの外貨準備の保有高を引き上げるべきだと報じた。同紙はまた、米ド ルを外貨準備の主要な通貨として維持する必要があるとし、米国は引き 続き世界の経済大国であるためだと説明した。さらに、中国は香港ドル を外貨準備に含める必要性はないとも伝えた。

朝方は米国の「出口戦略」に対する警戒感からドルが強含みで推移 していたが、中国の外貨準備に関する報道が伝わると、一転してドル売 りが活発となった。

一方、米紙ウォールストリート・ジャーナルは24日、米連邦準備 制度理事会(FRB)当局者が来月、利上げの可能性を示すシグナルを 出す方法やその時期について議論するだろうと伝えた。同紙によると、 FRB当局者は「長期にわたる」超低金利が終了することを市場に知ら せる最善策の検討を開始している。この問題は11月3、4両日の米連 邦公開市場委員会(FOMC)の議題となる可能性がある。

FRBが利上げを示唆し始めるとの観測から、前週末の米国債相場 は下落(利回りは上昇)。外国為替市場ではドル買いが優勢となってい た。

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