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日航CDS、決済価格を入札で決める可能性も-BNPパリバ

BNPパリバ証券によると、日本航 空の債務を対象にしたクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)の 清算の際には、決済価格が入札で決まる可能性が出てきた。日航が金融 機関に求めている債権放棄はリストラクチャリングに相当するためだ。

BNPパリバ証券の野川久芳クレジットストラテジストは23日付 の調査リポートで、日航の金融機関の債権放棄が確定すれば、CDS取 引の買い手側が売り手側に損失補てんを請求できる条件のうちのひとつ であるクレジットイベント(信用事由)が「リストラクチャリング」に該 当することになると指摘し、日本初のCDSオークション(入札)が開 催される可能性があると述べた。

CDS商品を購入した投資家が損失を実際に保証してもらうために は、クレジットイベントと呼ばれる事由が起きていることが必要条件。 通常は、破産、支払い不履行、リストラクチャリングが代表的な事由と されている。

クレジットイベントの認定は、該当する事柄を金融機関など市場参 加者が公開情報を添えてISDA(国際スワップデリバティブ協会)事 務局に通知を行い、これに基づき委員会(DC)が最終的な決定を下す が、「債務整理の進め方により、決定までの時間が変わってくる」と野川 氏は指摘する。

私的整理の一種である事業再生ADRを申請したアイフルの場合で は、あおぞら銀行がISDAの委員会に、アイフルのCDSの「破産」や 金利減免などの「債務再編」などのクレジットイベントに該当するかどう かの精査を要請したが、委員会は十分な情報公開がないとして「破産」に 関する審査を棄却した。

野川氏は、「事業再生ADRを活用することになると、アイフルの 事例のようにクレジットイベントの認定が先送りされる可能性がある」 とした上で、「事業再生ADRによらず、政府主導の再建で債権放棄や債 務免除などが実施されれば、早い段階でクレジットイベントと認定され るだろう」と話した。

BNPパリバによれば、日航の直近のCDS価格は、2700ベーシス ポイント(1bp=0.01%)で、同CDSを5億円相当購入した投資家は 債権の焦げ付きを回避するために年1億3500万円以上を支払う計算に なる。

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