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すし我慢してネコにごちそう-「家ではペット優先」でネスレ好調

モスクワに住むマスコバイト・ヤ ナ・レピナさんは、サーモンやブリなどが並ぶすしのディナーをあき らめた。ペットであるネコの「ブーシャ」に、好物であるスイスの食 品メーカー、ネスレ製のペットフードを買ってやるためだ。

航空会社に勤務するレピナさん(34)は「安いブランドのペット フードを買おうとしたけど、ブーシャは食べたがらなかった」と話す。 ブーシャはネスレのキャットフード「ピュリナ・グルメ」を1日に1 缶平らげる。値段は約50ルーブル(約160円)と割安な銘柄「フリス キー」の3倍だ。ブーシャはフリスキーを食べようとしない。

4-6月(第2四半期)の国内総生産(GDP)が前年同期比

10.9%減少と、過去最大の落ち込みを示したロシアの消費者にとって さえ、ペットにかかる費用を減らすのは自身や家族の生活費を切り詰 めるより難しい。

ネスレの1-9月のペット関連製品の売上高は食料・飲料全体の 2倍以上の伸びを示した。同社はピュリナを、菓子類を除くどの商品 よりも大幅に値上げし、イヌのふん処理関連用品やペット保険の販売 を開始した。

スイスのフォントベール銀行のアナリスト、クラウディア・レン ツ氏は「経済状況が悪い時期でも人々はペットにかける費用を削った りはしない」と指摘。「モスクワにもハリウッドのようにイヌを扱う非 常に裕福な人々がいるのは間違いない」と語る。

ネスレは米マーズに次ぐ世界2位のペットフードメーカー。英調 査会社ユーロモニターによると、キャットフードとドッグフードの 2008年の市場シェアは、マーズが25.8%、ネスレが24.3%だった。 ネスレの1-9月のペット関連製品の売上高は、買収や為替変動を除 いた実質ベースで8.8%増と、食料・飲料全体の伸び率3.5%を上回っ た。

ネスレのポール・バルケ最高経営責任者(CEO)は22日の記者 会見で、家庭内でのペットの受け入れられ方について「赤ん坊が最も 優先順位が高く、次がペットでその次が子供と言われている」と指摘。 「主婦にとっては、多分その次が夫で最後が自分自身だ」との見方を 示した。

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