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ジャンク債の好調、米株式相場の上昇を示唆-割安感が広がる

米国株式のパフォーマンスが、ジ ャンク(高利回り・高リスク債)との比較で少なくとも1986年以来で 最低となっていることを受け、投資家の間では株式相場に対し強気の 見通しが一段と広がっている。

ジャンク債と米S&P500種株価指数は過去23年間、ほぼ同程度 のリターンをもたらしてきたが、メリルリンチとブルームバーグ・ニ ュースが集計した統計によれば、今年はジャンク債のリターンがS& P500指数を2倍余り上回っている。

英バークレイズとオランダのINGグループは、企業業績の改善 により株価上昇は長期化し、株式とジャンク債とのパフォーマンス格 差は再び縮小すると予想し、株式保有を増やしている。ブルームバー グ・ニュース調査によると、S&P500種採用銘柄の利益は向こう2 年間で53%増が予想される。1930年代以来最悪のリセッション(景気 後退)の終息に向け、米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を ゼロ付近に据え置くとの観測が背景だ。

バークレイズ・ウエルスの投資戦略責任者、ケビン・ガーディナ ー氏は「久しぶりに、社債との比較で株価が割安に思える」と指摘。 「バリュエーション(株価評価)と今後発表されるニュースによって、 リスク志向が高まるだろう」との見方を示した。

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスから「B aa3」、同業の米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)から「B BB-」を下回る格付けを付与されている企業の社債は、過去70年で 最悪のリセッションに伴って買われ、リターンが拡大している。S& P500指数採用銘柄が2年連続で減益決算を発表する一方で、こうし た社債は株式を上回るリターンを挙げた。

メリルのハイイールド・マスターⅡ指数は今年51%上昇となり、 S&P500指数との比較でリターンは過去最高レベルに達している。 S&P500指数のリターンは配当を含めたベースで22%。メリルによ ると1986年に月次統計を開始して以来、リターンは平均でS&P指数 が9.3%、ジャンク債が8.4%となっている。

10月に入っては、同ベースでS&P500種のリターンが2.2%と、 メリルのハイイールド指数の1.9%上昇を上回っている。ブルームバ ーグ・ニュース調査によると、S&P500指数採用銘柄の10-12月期 利益は67%増が見込まれている。

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