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米国株は40%割高、量的緩和後退で下落に向かう公算-スミザーズ氏

エコノミストのアンドルー・ス ミザーズ氏は、米国株は現在、適正価格を約4割上回っており、資産 価格を押し上げていた量的緩和を各国中央銀行が後退させるなかで株 価は下落に向かうとの見通しを示した。

スミザーズ氏は23日、ブルームバーグの東京オフィスでインタ ビューに応じ、「市場は量的緩和の終了に対して極めて脆弱(ぜいじ ゃく)だ」と言明。量的緩和を「中銀はいずれ停止せざるを得ない。 そうなった場合、すべてが落ち込む」と述べた。

マネーサプライ拡大を図るための量的緩和策の中で、資産購入は 株式から商品、不動産に至るすべての価格を押し上げる要因になって いると指摘した。

2000年3月に出版されたエコノミストのスティーブン・ライト 氏との共著「バリュイング・ウォールストリート(原題)」でスミザ ーズ氏は、米国株は著しく割高だとして、売りを推奨した。S&P 500種株価指数は同月に当時の過去最高値を記録。その後の2年半に 49%下落した。スミザーズ氏は1990年代に株式の購入をやめたが、 今回の危機で相場が低迷した短期間にだけ購入を再開したと説明して いる。

同氏は同著書では米国株の割高感を算出する際に、トービンのq レシオ(市場での企業評価価値と資本の再取得価格を比較した値)に 基づいて評価を下したが、今回は同レシオと、エール大学のロバー ト・シラー教授が開発した景気循環調整後の株価収益率(PER)の 両方を活用した。

日本については世界の主要市場で最も割安感があるとの見方を示 したが、日本株投資で得られる短期的な利益について予測しなかった。

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