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イスラム債:今年は過去最大の上昇か-デフォルト懸念が後退

ドバイ沖合の人工島群、パームツ リー・アイランドの開発を手掛け、イスラム債市場での最大の発行体で あるドバイ政府系不動産会社ナキールはデフォルト(債務不履行)を 回避するとの見方から、イスラム債(スクーク)は過去最大の上昇率 を記録しそうだ。

OFIアセット・マネジメント(パリ)のヤニック・ロペス氏は「ナ キールは最重要銘柄だ」と指摘。「ナキールのデフォルトはイスラム債 市場で多方面にわたる影響を及ぼす」とし、「わが社ではナキール債が デフォルトに陥る可能性はかなり低いとみている」と語った。

ムーディーズ・インベスターズ・サービスによれば、10年前にはほ とんど存在しないに等しかったイスラム債市場は現在、1300億ドル規 模の市場に成長している。過去1年間に3銘柄がデフォルトに陥った 後、ナキールが同様にデフォルトに陥ることはドバイ政府が回避する との投資家の見方からイスラム債は持ち直している。今月、ナキール のドル建て債(2009年12月14日償還)の価格は過去最高の108セン トまで上昇し、9月2日時点の93.5セントから上げている。2月の安 値からは70%上昇している。

指標であるHSBCホールディングスの指数によれば、スクーク の今年のリターンはプラス27%となっている。昨年は原油安と信用市 場の凍結を背景に、金利の付与が認められないイスラム債は、投資適 格級の一般的な社債と比べて4倍の下げを記録した。

イスラム債は、国際的な非イスラム債のほぼ2倍のペースで上昇 しており、同指数の年間ベースの上昇率は2005年の導入以後で最高を 記録する勢いだ。HSBCは、米複合企業ゼネラル・エレクトリック (GE)などがイスラム債の発行を計画していることから、10年には 発行規模が140億ドルに倍増すると見込んでいる。

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