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千代建株がストップ安、カタール工事遅れで業績悪化-格下げ相次ぐ

総合エンジニアリング大手の千代 田化工建設の株価がストップ安(制限値幅いっぱいの下落)を付けた。 同社は23日、カタールのプラント建設で下請業者の生産性が予想を下 回ったことなどを理由に2010年3月期の業績予想を下方修正した。追 加的なコストの増加による収益性悪化が警戒された。

同社株は取引開始から売り注文が優勢。午前9時45分、前週末比 100円(12.6%安)の694円ストップ安で売買が成立、昨年12月12日 (13%安)以来の下落率を記録した。

同社が23日に開示した10年3月期の連結業績予想修正によると、 営業利益は前期比86%減の10億円の見通し。従来は同3.8%増の75億 円と増益を見込んでいた。来期完成予定のカタール案件は、下請業者の 生産性が想定を下回り、工事が大幅に遅れている。契約納期を達成する ため、新しい下請業者の起用を含めた大幅な人員増強などを実施するこ とにし、追加費用が発生することとなった。

野村証券は23日付で千代建の投資判断を「2(中立)」から「3 (ウエート下げ)」に引き下げた。担当の岡嵜茂樹アナリストは投資家 向けのメモで、「原油価格の上昇を背景にプラント建設需要が反転して いることはプラスだが、業績下方修正はネガティブ」と述べ、現状の株 価水準に割高感があるとしている。

岡嵜氏は「8月以降、工事が複雑な配管の溶接工程に入り、工事下 請業者の生産性が従来見込んでいたよりさらに低いことが判明してい る」と指摘。さらに、カタールの経済成長率が高いことも「コスト高止 まりの一因」という。

野村証のほか、ドイツ証券やUBS証券も投資判断を引き下げてお り、株価の押し下げ要因となっている。

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