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ダイヤ市場:2年先まで輝き取り戻せず-アントワープの銀行が予想

世界のダイヤモンド業界が回復す るまでには、さらに2年を要する可能性がある。ダイヤ取引の拠点で あるベルギーのアントワープで、リセッション(景気後退)の間にダ イヤディーラーの多くの事業継続を支援した大手銀行のうち2行が見 通しを示した。

ベルギーのKBCグループ傘下のアントワープ・ダイヤモンド銀 行のピエール・ドゥ・ボスシェール最高経営責任者(CEO)は、2009 年はアントワープのダイヤ業界にとって「失われた年」であり、欧米 のダイヤ需要は11年まで回復しない可能性があるとの見方を示した。

アントワープにある推計約1800社のダイヤ取引企業を支援する ため、アントワープ・ダイヤモンド銀やオランダのABNアムロ・ホ ールディングのダイヤ・宝飾品部門は、ダイヤ業界が低迷しているに もかかわらず融資を継続している。ダイヤ需要の低迷でダイヤ取引各 社の売り上げや担保価値が低下するなか、これらの銀行は融資の返済 期限を延長した。

ABNアムロのインターナショナル・ダイヤモンド・アンド・ジ ュエリー・グループのビクトル・ファン・デル・クワストCEOはイ ンタビューで「融資をすべて引き揚げていれば、多くの企業が破たん していただろう」と語る。同氏の試算では、世界のディーラーのうち 最大30%が破たんしていた可能性がある。

アントワープ・ワールド・ダイヤモンド・センターによると、世 界のカット前のダイヤの約80%がアントワープを経由し、同市内のデ ィーラーによって取引される。両行は、ダイヤ業界の回復には最長2 年を要すると予想しており、アントワープ・ダイヤモンド銀は10年1 -6月(上期)には融資基準を厳格化する計画だ。

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