コンテンツにスキップする

日本株は上昇、円高一服好感し輸出関連高い-エコカーや鉄道人気も

東京株式相場は上昇。外国為 替市場の円高傾向の一服で業績不安が後退し、自動車中心に輸出関連 株が総じて高くなった。ジーエス・ユアサ コーポレーションが東証 1部の売買代金首位で大幅高となるなどエコカー関連のほか、鉄道関 連などテーマ性のある銘柄も人気化した。

日経平均株価の終値は前週末比79円63銭(0.8%)高の1万 362円62銭と続伸し、TOPIXは8.69ポイント(1%)高の

910.72と3日ぶり反発。

大和投資信託の長野吉納シニアストラテジストは、「為替の落ち 着き、景気回復を示唆する米金利上昇、業績の上振れ期待と日本株に 対する投資環境が改善してきている」と指摘。現状の為替水準であれ ば輸出企業にとって大きな問題は生じないとし、「特に自動車株にと ってはプラス効果が大きい」との見方を示した。

先週末の米国株安を受け、週明けの東京市場は朝方こそ小動きで 始まったが、円高修正が追い風となり、先物主導でプラス圏に浮上し た。日産センチュリー証券ディーリング部の菊池由文部長によると、 「CTA(商品投資顧問)と見られる先物の手じまい買いなどが入っ ている」という。日経平均は午前の取引終盤に、一時114円高の1 万397円と9月24日以来の1万400円台へ接近する場面もあった。

23日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが対主要通貨で上 昇。対円では1カ月ぶりの高値を付けた。米連邦公開市場委員会(F OMC)が予想より早期に利上げを実施する、との観測の浮上が背景。 1ドル=92円台まで円高が修正されつつあり、「80円台のときに持 っていた輸出企業の業績に対する恐怖感が薄らいでいる」と、カブド ットコム証券の山田勉マーケットアナリストは言う。

米金利上昇時に過去の日本株は良好

一方、利上げ観測の高まりから、23日の米債券市場では10年 債利回りが3.49%まで上昇。資源価格の下落を受けたエネルギー株 の下げも響き、同日の米ダウ工業株30種平均は100ドル以上下落し た。ただ大和投信の長野氏は、「金利上昇は金利敏感の米国株にとっ ては軟調要因だが、過去の日本株は米金利が上昇している際にパフォ ーマンスが良好」と話している。

こうした中、今週は国内で3月期決算企業の第2四半期(4-9 月)業績発表が本格化する。東証上場の3月期企業は先週まで37社 が発表を終えたが、今週は634社が発表を予定しており、30日には ピーク日(336社)を迎える。ロジャース・インベストメント・アド バイザーズのエドワードJ ロジャースCEOは、「皆が予想してい るより強い業績が出るだろう」と予測。決算発表本格化を前に、業績 改善を先取りする動きも株価を押し上げる要因となっている。

鉄道関連やエコカー関連が人気

このほか、テーマ性のある銘柄も人気化した。GSユアサや古河 電池、明電舎などエコカー関連銘柄が売買を伴い上昇。古河電池や新 神戸電機など電池メーカーの業績増額が相次いでいる連想が働いたほ か、「東京モーターショーに関する週末のメディア報道で、エコカー が脚光を浴びたことも刺激となっている」と、カブコム証の山田氏は 見ていた。

川崎重工業や日本車両製造、京三製作所、日本信号など鉄道関連 銘柄も高い。26日付の日本経済新聞朝刊は、川崎重が技術供与する 南車青島四方機車車両が、中国鉄道省から高速鉄道の車両140編成 を受注したと報道。京三製についても、鉄道のホームに設置する転落 防止用の可動柵などを、東京メトロから約40億円で受注したと同紙 に報道される材料があった。

東証1部の売買高は概算で17億3035万株、売買代金は1兆 2332億円。値上がり銘柄数は1201、値下がり銘柄数は382。

日通急伸、千代建ストップ安

個別では、JPエクスプレスの株式譲渡はポジティブサプライズ と評価し、三菱UFJ証券など複数の格上げが重なった日本通運が急 伸。10年3月期業績予想を上方修正したDIC、4-9月期業績が 上振れたユナイテッドアローズ、クレディ・スイス証券が投資判断を 引き上げたコニカミノルタホールディングスもそろって大幅高となっ た。午前に、10年3月期利益予想の増額修正を発表したケーズホー ルディングスは午後に一段高。

半面、会社側が業績予想を減額修正し、ドイツ証券などが投資判 断を引き下げた千代田化工建設が値幅制限いっぱいのストップ安。4 -9月期連結営業利益が前年同期比65%減になった信越化学工業、 4-9月期の連結純損益が287億円の赤字となったJFEホールデ ィングスは、ともに決算発表後の午後に売り直された。半導体製造装 置受注急回復の恩恵は限定的とし、野村証券が投資判断を下げた日立 ハイテクノロジーズは東証1部の値下がり率1位。

新興3市場は高安まちまち

国内の新興3市場は高安まちまち。ジャスダック指数の終値は前 週末比0.06ポイント(0.1%)高の49.07と反発。東証マザーズ指 数は1.56ポイント(0.4%)高の450.18と続伸した。大証ヘラク レス指数は2.81ポイント(0.5%)安の589.70と3日ぶり反落。

個別では、4-9月期の利益予想を大幅増額したユビキタスとカ ービューがそれぞれストップ高比例配分となったほか、東証1部のエ コカー関連人気が波及した田中化学研究所は5日ぶりに反発。売買代 金上位ではデ・ウエスタン・セラピテクス研究所、サイバーエージェ ント、ダイヤモンドダイニングなどが高い。

半面、東証から監理銘柄(審査中)に指定されたアルデプロはス トップ安比例配分。創業者の荒川亨代表取締役会長の死去に伴い、代 表取締役の異動を発表したACCESSは反落。売買代金上位ではマ ネーパートーナーズグループ、そーせい、SHO-BIが安い。

--取材協力:Patrick Rial Editor:Shintaro Inkyo、Makiko Asai

参考画面: 記事についての記者への問い合わせ先: 東京 長谷川 敏郎 Toshiro Hasegawa +81-3-3201-8361 thasegawa6@bloomberg.net 記事についてのエディターへの問い合わせ先: 東京 大久保 義人 Yoshito Okubo +81-3-3201-3651 okubo1@bloomberg.net 香港 Darren Boey +852-2977-6646 dboey@bloomberg.net

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE