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米国株(23日):反落、原油安で-テクノロジー下げ渋り

米株式相場は反落。S&P500 種株価指数は今週の上昇分を帳消しにした。原油価格の下落がエネル ギー株の重しになったほか、鉄道会社米最大手バーリントン・ノーザ ン・サンタフェの決算が失望を誘い株価全体を押し下げた。

石油会社エクソンモービルと油田サービス大手シュルンベルジェ は、エネルギー株の下げの中心。ドルの反発を受け原油価格が続落し たことが響いた。S&P500種の鉱工業株指数も鉄道株を中心に大幅 安。バーリントン・ノーザン・サンタフェが示した10-12月(第4 四半期)の利益見通しが、アナリスト予想を下回ったことが嫌気され た。

主要10業種中ではテクノロジー株の下げが最も小幅だった。ソ フトウエアメーカー最大手マイクロソフトやインターネット通販最大 手アマゾン・ドット・コムの決算が市場予想を上回ったことが背景。

S&P500種株価指数は前日比1.2%安の1079.60。週間ベース では0.7%値下がり。19日には1年ぶり高値で終了していた。ダウ 工業株30種平均は109.13ドル(1.1%)下落の9972.18ドル。ナス ダック総合株価指数は同0.5%安の2154.47。

サンアメリカ・アセット・マネジメントの運用担当者、ジョン・ マッシー氏は、「トラック運送会社や鉄道会社の動向を見ながら景気 回復の兆しを探っているが、まだその兆しはない」と指摘。「輸送量 が来年改善するという大きな自信は感じられない」と述べた。

S&P500種は、3月に付けた12年ぶり安値から60%値上がり し、株価収益率(PER、営業利益ベース)は約21倍となっている。 米政府は戦後最悪のリセッション(景気後退)に対処するため融資や 保証などに総額11兆6000億ドルを費やした。

決算期

ブルームバーグのデータによると、S&P500種の構成銘柄で今 週決算を発表した138社のうち、20社を除くすべての決算が市場予 想を上回る内容だった。この中にはアップルやキャタピラー、モルガ ン・スタンレーなどが含まれる。一方、1株当たり利益は平均で前年 同期比19%減少。これで9四半期連続減益と、最長記録を更新した。 アナリスト予想では10-12月(第4四半期)に増益に転じる見通し。

300ノース・キャピタル(カリフォルニア州パサデナ)の最高投 資責任者(CIO)、リチャード・キャンパーニャ氏は「株式市場には 懐疑的な見方が広がっており、それは実にばかげている」と指摘。「7 -9月期はリセッション(景気後退)の谷で、好調な決算を考慮すれ ば、業績は市場の想定以上に早く改善するだろう」と述べた。

FRBに注目

キャンパーニャ氏は、米連邦準備制度理事会(FRB)が低金利 を維持する限り、株式相場はさらに上昇するとみている。英紙フィナ ンシャル・タイムズ(FT)と米紙ウォールストリート・ジャーナル (WSJ)はそれぞれ、FRBの金融当局が、利上げに関し市場参加 者に準備させるため利上げ方法と時期について検討を開始したと報じ た。

エクソンモービルは1.2%安。シュルンベルジェは5%値下がり。

原油先物相場12月限は前日比0.69ドル(0.85%)安の1バレ ル=80.50ドルで終えた。年初来では80%上昇。21日には1年ぶり 高値を付けていた。

バーリントン・ノーザン・サンタフェは6.5%安。S&P500種 の運輸株指数を押し下げ、同指数は3.8%値下がりした。同社は10 -12月(第4四半期)の1株当たり利益が最大で1.20ドルとの見通 しを示した。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均では

1.36ドルが見込まれていた。

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