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10月23日の米国マーケットサマリー:ドル上昇、対円で92円台

ニューヨークの為替・株式・ 債券・商品相場は次の通り。(表はNY午後4時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4997 1.5033 ドル/円 92.08 91.30 ユーロ/円 138.10 137.24

株 終値 (暫定値) 前営業日比 変化率 ダウ工業株30種 9,972.18 -109.13 -1.1% S&P500種 1,079.60 -13.31 -1.2% ナスダック総合指数 2,154.47 -10.82 -.5%

債券 直近利回り 前営業日比 米国債2年物 1.01% +.07 米国債10年物 3.49% +.07 米国債30年物 4.29% +.06

商品 (中心限月) 終値 前営業日比 変化率 COMEX金(ドル/オンス) 1,056.40 -2.20 -.21% 原油先物 (ドル/バレル) 80.50 -.69 -.85%

◎外国為替市場

ニューヨーク外国為替市場では、ドルが対主要通貨で上昇。対円 では1カ月ぶりの高値を付けた。米連邦公開市場委員会(FOMC) が予想されているよりも早期に利上げを実施するとの思惑が背景。

ポンドは主要通貨すべてに対して下落。7―9月(第3四半期) の英経済が予想外にマイナス成長となったことが売りを誘った。フィ ラデルフィア連銀のプロッサー総裁の発言を受け、ドルと米国債利回 りが上昇した。同総裁は22日、ブルームバーグラジオとのインタビ ューで「わたしの直感では、利上げの時期は同僚の多くが考えている 時期より前になる」と述べた。

GFTフォレックス(ニューヨーク)の外国為替調査ディレクタ ー、ボリス・シュロスバーグ氏は「市場はFOMCのタカ派姿勢が強 まるとみており、それは利回りの上昇につながる。外為市場では対円 でのドル相場に最も端的に表れている」と指摘。「2010年の上半期 にも利上げに踏み切る可能性がある」と述べた。

ニューヨーク時間午後1時55分現在、ドルは円に対して前日比

0.8%高の1ドル=92円5銭(前日は91円30銭)。一時は92円 8銭と9月10日以来の円安・ドル高水準を付けた。ドルは対ポンド で1.9%上昇し、1ポンド=1.6313ドル(同1.6624ドル)。ド ルはユーロに対して1ユーロ=1.5025ドル(同1.5033ドル)。 円はユーロに対して1ユーロ=138円30銭に軟化した。一時は138 円36銭と8月10日以来の低水準となった。

◎米国株式市場

米株式相場は反落。S&P500種株価指数は今週の上昇分を帳消 しにした。原油価格の下落がエネルギー株の重しになったほか、鉄道 会社米最大手バーリントン・ノーザン・サンタフェの決算が失望を誘 い工業株全体を押し下げた。

石油会社エクソンモービルと油田サービス大手シュルンベルジェ は、エネルギー株の下げの中心。ドルの反発を受け原油価格が続落し たことが響いた。S&P500種の鉱工業株指数も鉄道株を中心に大幅 安。バーリントン・ノーザン・サンタフェが示した10-12月(第4 四半期)の利益見通しが、アナリスト予想を下回ったことが嫌気され た。

主要10業種中ではテクノロジー株の下げが最も小幅だった。ソ フトウエアメーカー最大手マイクロソフトやインターネット通販最大 手アマゾン・ドット・コムの決算が市場予想を上回ったことが背景。

ニューヨーク時間午後4時過ぎの暫定値では、S&P500種株価 指数は前日比1.2%安の1079.60。週間ベースでは0.7%値下がり。 19日には1年ぶり高値で終了していた。ダウ工業株30種平均は

109.13ドル(1.1%)下落の9972.18ドル。ナスダック総合株価 指数は同0.5%安の2154.47。

サンアメリカ・アセット・マネジメントの運用担当者、ジョン・ マッシー氏は、「トラック運送会社や鉄道会社の動向を見ながら景気 回復の兆しを探っているが、まだその兆しはない」と指摘。「輸送量 が来年改善するという大きな自信は感じられない」と述べた。

◎米国債市場

米国債相場は2年債が下落。同利回りが今月に入って初めて1% を上回った。米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利の変動を示 唆し始めるとの観測が強まったほか、来週実施の過去最大規模の入札 が圧迫要因。

政策金利の変動に敏感な2年債利回りは2週間ぶりの大幅上昇。 フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁が前日、ブルームバーグラ ジオのインタビューで「わたしの直感では、利上げの時期は同僚の 多くが考えている時期より前になる」と述べた。

TDセキュリティーズの主任経済・金利ストラテジスト、エリ ック・ラッセルズ氏は「プロッサー総裁のタカ派的な発言や利上げが これまでの予想より早くなるとの観測を背景に相当な売りが続いてい る」と述べ、「市場は過剰に反応しているのだろう。プロッサー総裁 がタカ派なのは誰もが知っている。この日は来週の大量供給が一段と 材料視されている」と語った。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後1時24分現在、2年債利回りは前日比6ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01ポイント)上昇して1%。2年債(表面利率 1%、2011年9月償還)価格は4/32下げて100。

◎金先物市場

ニューヨーク金先物相場は小幅続落。ドルが上昇し、インフレヘ ッジ目的の需要が弱まった。

ドルは対ユーロで一時0.3%上昇した。米中古住宅販売件数が増 加したことがドル買い材料となった。ドルは一時1年2カ月ぶりの安 値を付ける場面もあり、金は14日に記録した最高値1072ドル付近 にとどまった。

ヘッジファンド、ゴールド・アロー・キャピタル・マネジメント のパートナー、ヘイスベルト・フルーネウェーゲン氏は「金にとって 最大の脅威はドルが大幅に上昇するかどうかだ。上昇した場合、金価 格に多大な影響を及ぼすだろう」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)COMEX部門の金先物 相場12月限は前日比2.20ドル(0.2%)安の1オンス=1056.40 ドルで取引を終了した。

◎原油先物市場

ニューヨーク原油相場は続落。株式相場が下げたほか、ドルがユ ーロに対して値上がりしたのが背景。

この日の原油は最大1.7%下落した。企業決算が投資家の失望 を誘い米国株が下落。英国の7-9月(第3四半期)国内総生産(G DP)が予想に反して減少。米ドルに買いが集まり、インフレヘッ ジとしての商品需要が減退した。

シティ・フューチャーズ・パースペクティブ(ニューヨーク) のエネルギーアナリスト、ティム・エバンス氏は「ドルがやや堅調 に推移し、S&P500種株価指数は下落している。この両方が原油 を押し下げる材料だった。このほかにもファンダメンタルズ(経済 の基礎的諸条件)が材料視された。英国のGDPが投資家の失望を 誘った」と語った。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物12月限は前 日比0.69ドル(0.85%)安の1バレル=80.50ドルで終えた。

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