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米国債(23日):下落、利上げ観測や来週の入札控え

米国債相場は2年債が下落。同 利回りが今月に入って初めて1%を上回った。米連邦準備制度理事 会(FRB)が政策金利の引き上げを示唆し始めるとの観測が強ま ったほか、来週実施の過去最大規模の入札が圧迫要因。

政策金利の変動に敏感な2年債利回りは2週間ぶりの大幅上昇。 フィラデルフィア連銀のプロッサー総裁が前日、ブルームバーグラ ジオのインタビューで「わたしの直感では、利上げの時期は同僚の 多くが考えている時期より前になる」と述べたことがきっかけ。

モルガン・キーガンのカルビン・サリバン氏は「プロッサー総 裁の発言はよりタカ派的だった。市場参加者は来週の入札に向けて準備 を進めている。この二つの要素が利回りを押し上げている。来週に向け ての投資家の関心は入札に集中している」と述べた。

BGキャンター・マーケット・データによると、ニューヨーク 時間午後4時20分現在、2年債利回りは前日比7ベーシスポイン ト(bp、1bp=0.01ポイント)上昇して1.01%。週間では6bp 上げた。2年債(表面利率1%、2011年9月償還)価格は1/8下 げて99 31/32。10年債利回りは7bp上昇して3.49%。週間では 8bp上げた。

財務省の発表によると、26日実施の5年物インフレ連動債(T IPS)の入札規模は70億ドル、翌27日に実施する2年債は440 億ドル。28日の5年債入札は410億ドル。7年債(29日実施)は 310億ドルとなっている。

利上げ観測

金利先物市場動向によると、来年4月までに連邦公開市場委員 会(FOMC)がフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の引き 上げを決める確率は58%となっている。前日は55%だった。FO MCは昨年12月以降、FF金利を0%から0.25%のレンジで据え 置いている。

RBCキャピタル・マーケッツの金利ストラテジスト、クリス ャン・クーパー氏は「米政策金利が変動するとの観測や予想よりも 早く利上げに踏み切った場合の観測が短期債を押し下げている」と 述べ、「まだ利上げには近づいていない。市場に流動性を供給した 際に多くの方策を導入したように、流動性の吸収においても同様に 創造的な方策を講じるだろう」と述べた。

これまでの入札で1週間での規模が過去最大だったのは、7月 31日までの5日間に実施した計1150億ドルだった。

プライマリーディーラー(政府証券公認ディーラー)の1社で あるゴールドマン・サックス・グループは、20日付のリポートで、 今年10月1日から始まった新年度の利付き国債の発行規模は計2 兆3800億ドルと予想。前年度の推定1兆8100億ドルから増加す るとみている。

メリルリンチのデータによると、米国債のリターンは今月に入 り0.4%のマイナス。一方、米社債の投資リターンは0.5%のプラ スだった。

中古住宅販売

全米不動産業者協会(NAR)が発表した9月の中古住宅販売 件数(季節調整済み、年換算、以下同じ)は前月比9.4%増の557 万戸と、過去約2年での最高を記録した。ブルームバーグ・ニュー スがまとめたエコノミストの予想中央値は535万戸だった。住宅購 入者への税優遇措置終了前の駆け込み需要が目立った。

調査会社バンクレートによると、30年物固定型住宅ローン金利 は前日に5.15%。今年6月には5.74%まで上昇した。

2年債と10年債の利回り格差は2.48ポイントに拡大。過去5 年間で同利回り格差は平均で88bpだった。

原題:Treasuries Fall on Policy Speculation as

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