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債券は小幅安、米債安や国債増発懸念で先物売り-超長期債は買い優勢

債券相場は小幅安(利回りは上昇) 。前日の米国市場で株高、債券安となった地合いに加え、根強い国債増 発懸念を背景に先物市場では売りが優勢だった。半面、現物市場では、 新発10年債利回りが2カ月ぶり高水準まで上昇すると買いが入ったほか 前日売り込まれた超長期債には投資家の買いが優勢だった。

トヨタアセットマネジメントのチーフファンドマネジャー、深代潤 氏は、民主党の財政政策拡大懸念で国債増発観測が強まる中、世界的な 株高・債券安の流れもあると指摘した。そのうえで、「株高を背景に徐 々に景気回復を意識した相場展開となっている」と述べた。

東京先物市場の中心限月12月物は前日比6銭安い138円32銭で始ま った後、すぐに2銭高の138円40銭まで上昇した。しかしその後は売り が優勢となり、一時は24銭安の138円14銭まで下げて、8月17日以来、 約2カ月ぶりの安値をつけた。取引終了にかけてやや下げ幅を縮め、結 局は7銭安の138円31銭で引けた。

先物相場は、前日の米国市場動向の影響を受けて軟調な推移となっ た。22日の米株相場は市場予想を上回る決算発表を手がかりに堅調とな り、ダウ工業株30種平均終値は1万ドルの大台を回復した。これを受け て、この日の日経平均株価は小幅反発。前日比15円82銭高の1万282円 99銭で取引を終了した。一方、22日の米国債相場は続落し、米10年債 利回りは前日比3ベーシスポイント(bp)高の3.41%程度。

10年債利回りは一時1.37%

現物市場で新発10年物の304回債は、前日比変わらずの1.365%で 始まった後、若干水準を切り上げ、0.5bp高い1.37%と8月14日以来 の高水準をつけた。しかし、同水準では買いが入り、いったんは1bp 低い1.355%まで低下した。午後4時14分時点では0.5bp低い1.36%で 推移している。

2009年度補正予算や10年度予算編成に伴う国債増発観測が根強い ことから大半の投資家は買いを控えているが、新発10年債利回りが2 カ月ぶり高水準の1.3%台後半に達したことで、「押し目買いの動きも 見える」と、大和住銀投信投資顧問の伊藤一弥国内債券運用第2グル ープリーダーは説明した。

新発20年債利回りは一時3.5bp低い2.11%、新発30年債利回りは 4bp低い2.26%まで低下した。前日には20年債、30年債ともに8月以 来の水準まで売り込まれたため反動の買いが入ったとみられている。 大和住銀投信の伊藤氏は、「超長期ゾーンも前日は海外勢によるスワ ップの固定金利払いの取引で崩れたが、そろそろ生命保険などの買い が出てくる水準」と述べていた。

一方、中期債が軟調となった。新発5年債利回りは一時1.5bp高い

0.66%、新発2年債利回りは0.27%まで上昇して、ともに8月以来の 高い水準をつけた。

損保ジャパン・グローバル運用部債券運用第1グループリーダー の砺波政明氏によると、「今週は、スワップ絡みで超長期債が売られ 地合いが弱含んでいた。国債増発懸念もあり、買いが引っ込んでいた 」という。

--取材協力 赤間信行 Editors:Hidenori Yamanaka, Hidekiyo Sakihama

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