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歌舞伎座の高層ビル化、狙いは安定興行、賃貸収入で支え(訂正)

松竹と歌舞伎座は歌舞伎専門の 劇場で有形文化財として登録されている「歌舞伎座」(東京都中央 区)の全面的な建て替え工事を来年5月から開始する。建て替え後は 劇場と地上29階建てのオフィスビルを併設する複合ビルに生まれ変 わる。松竹の安孫子正専務は8日、ブルームバーグ・ニュースのイン タビューで建て替えについて以下のように語った。

建て替えの目的は:

「社会的使命である歌舞伎の興行を続けるためだ。一時的に興行 が悪くなったからといって歌舞伎が世の中からなくなってしまっては いけない。高層オフィスビルを建ててそこで確実な利益を求めていき、 それを後ろ盾として歌舞伎の興行を安定して行うためだ」

文化財登録は抹消になるのか:

「そういうことだ。今の歌舞伎座をなくすことはわれわれにとっ てもつらいことだが、先々のことを考えると感傷に浸っている場合で はない」

「大多数の人が壊さないでほしいと思っていることは事実なので、 そのへんはできる限りのことをきちんとして行こうと思っている」

現在の歌舞伎の興行状況は:

「今は毎月歌舞伎をやり、興行的にも良い数字を挙げている。お かげさまで過去20年間歌舞伎は黒字が続いているが、30年くらい前 には赤字の時代もあった。今は歌舞伎400年の中でも非常に安定し て いて、こんなに長く安定している時代はない」

なぜ今建て替えか:

「歌舞伎が元気でエネルギーがある今だからこそ建て替えができ る。昭和50年代に歌舞伎が低迷している時は無理だったが、今は歌 舞伎座がない間でも歌舞伎を持ちこたえることができる」

「歌舞伎座さよなら公演」の反響は:

「歌舞伎座がなくなる前に建物を見ておこうという人もいて、連 日の大入り満員だ。盛況だが建て替え工事予定があるので、公演の延 長はしない」

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