英RBSとロイズ、アイルランド不動産損失で4000億円注入

英政府から昨年公的資金の注入を 受けた同国金融融大手ロイヤル・バンク・オブ・スコットランド・グ ループ(RBS)とロイズ・バンキング・グループが、アイルランド の子会社に対して、過去10カ月間に30億3000万ユーロ(約3990億 円)の資金注入を行ったことが明らかになった。不動産絡みの損失拡 大が背景にある。

ダブリンの会社登記所の記録によれば、RBSとロイズは昨年12 月から今年8月までの間に6回にわたって支払いを実施し、RBSが 15億8000万ユーロ、ロイズが14億5000万ユーロを注入した。

トリニティ・カレッジ・ダブリンのブライアン・ルーセイ准教授 (金融学)はインタビューで、「数字の規模はかなり衝撃的だ。彼らは アイルランド市場の主要な金融機関ではない。数字はどの程度の不良 資産処理が必要か、その水準を示すものだ」と説明した。

「セルティック・タイガー」(成長著しいアイルランド)ともては やされた投資ブームのさなか、英国の金融機関はアイルランドの不動 産開発業者に投資したが、その後同国が西欧で最悪の不動産市況悪化 に見舞われる中で、投資の評価損計上を余儀なくされている。

RBSの広報担当者は、アイルランド部門にさらに支援を行う計 画があるかどうかについてコメントを避けた。一方、ロイズの広報担 当は、資本および資金面の支援提供を継続していると語った。英財務 省のコメントは得られていない。

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