ポールソン前財務長官:ゴールドマンとワコビアに合併迫ったが断念

ポールソン前米財務長官は昨年、 ゴールドマン・サックス・グループとワコビアに合併を迫ったが、ゴ ールドマンの元最高経営責任者(CEO)という自身の経歴が利益相 反を生むとの懸念が実現を阻んだ-。米紙ニューヨーク・タイムズの 記者アンドルー・ロス・ソーキン氏が近著で明らかにしたもので、抄 録が米誌バニティ・フェアに掲載された。

10月20日に発売されるソーキン氏の著書「Too Big to Fail: The Inside Story of How Wall Street and Washington Fought to Save the FinancialSystem -- and Themselves(仮訳:大き過ぎてつぶせない- 金融システムと自分たちを救うために闘ったウォール街と米政府の内 幕」によると、ポールソン前財務長官とバーナンキ連邦準備制度理事 会(FRB)議長はまた、モルガン・スタンレーのジョン・マックC EOに対して、自社を1株1ドルでJPモルガン・チェースに進んで 売却すべきだと伝えたという。

ワコビアの案件をめぐっては、首席補佐官だったジム・ウィルキ ンソン氏が「そんなことをすれば殺されますよ。ポールソンはゴール ドマンの友人らの私腹を肥やしていると非難され、『ガバメント・サ ックス』だという陰謀説が広がりかねない」とポールソン氏に進言し たと説明されている。

ソーキン氏の著書は、昨年9月のリーマン・ブラザーズ・ホール ディングスの破産申請後、金融業界全体の崩壊を食い止めようと努力 した監督当局の取り組みを追跡している。米銀4位のワコビアはその 後ウェルズ・ファーゴによる買収に同意。ゴールドマンとモルガン・ スタンレーは、銀行持ち株会社への転換と公的資金の注入に支えられ て経営を立て直し、モルガン・スタンレーの株価は現在では30ドルを 上回る水準に回復した。

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