9月30日の欧州マーケットサマリー:株が下落、米経済統計を嫌気

欧州の為替・株式・債券・商 品相場は次の通り。(表はロンドン午後6時現在)

為替 スポット価格 前営業日 ユーロ/ドル 1.4646 1.4588 ドル/円 89.71 90.09 ユーロ/円 131.39 131.40

株 終値 前営業日比 変化率 ダウ欧州株600 242.47 -1.12 -.5% 英FT100 5,133.90 -25.82 -.5% 独DAX 5,675.16 -38.36 -.7% 仏CAC40 3,795.41 -18.69 -.5%

債券 直近利回り 前営業日比 独国債2年物 1.27% +.02 独国債10年物 3.22% -.01 英国債10年物 3.59% -.03

商品 直近値 前営業日比 変化率 金 現物午後値決め 995.75 +6.25 +.63% 原油 北海ブレント 68.24 +2.75 +4.20%

◎欧州株式市場

欧州株式相場は下落。この日発表された9月の米シカゴ地区製造 業景況指数が生産活動の予想外の縮小を示したことが材料視された。 四半期ベースでは、ダウ欧州600指数は過去10年で最大の上げとな った。

英小売り大手のマークス・アンド・スペンサー・グループは、来 年が厳しい年となるとの見方を示したことが嫌気され、3.4%下落し た。ベルギーの製薬会社UCBは3.3%下げた。同社が転換社債の発 行計画を発表したことが売りにつながった。

ダウ欧州600指数は前日比0.5%安の242.47で引けた。一時 は0.8%高となる場面もあった。シカゴ購買部協会がこの日発表した 9月のシカゴ地区の製造業景況指数は46.1と、前月の50から低下 した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミスト予想の中央 値は52だった。これをきっかけにダウ欧州指数は下げに転じた。

カルディフ・アセット・マネジメント(パリ)のファンドマネジ ャー、ブルーノ・デュクロ氏は「シカゴ指数で懸念が高まった。デー タが示す需要水準は、将来の成長にとって重要な指標だからだ」と語 った。

ダウ欧州600指数は前四半期末比では18%高と、四半期ベース としては1999年以降で最大の上昇。欧州中央銀行(ECB)が政策 金利を過去最低の水準に据え置いたことや、ドイツとフランスが4- 6月(第2四半期)に予想外にリセッション(景気後退)から脱した ことなどが背景にある。

30日の西欧市場では、18カ国中11カ国で主要株価指数が下落。 ダウ・ユーロ50種指数は前日比0.7%安、ダウ・欧州50種指数は

0.8%低下した。

マン・グループ

英ヘッジファンド運用会社マン・グループは7.5%の大幅高。同 社の運用資産が7-9月期に438億ドルと、6月末時点の433億ド ルから増加したことが好感された。アナリスト予想は435億ドル。

ドイツの半導体メーカー、インフィニオン・テクノロジーズは 5%上昇。エクサネBNPパリバが同銘柄の投資判断を「中立」から 「アウトパフォーム」に引き上げたことが買いを誘った。

◎欧州債券市場

欧州債市場では、ドイツ10年債相場が上昇。欧州連合(EU) 統計局が発表した9月のユーロ圏消費者物価指数が予想を上回る低下 となったことを受け、金利据え置き予想が高まり、買いが優勢になっ た。四半期ベースでは今年に入り初めての上昇。

独10年債利回りは5月以来の低水準に押し下げられた。ユーロ 圏消費者物価指数が前年同月から0.3%低下したことに加え、9月ド イツ失業者数の増加や、9月シカゴ購買部協会景況指数が予想外に低 下したことも、国債の買い材料となった。

ソシエテ・ジェネラルの債券ストラテジスト、シアラン・オハガ ン氏は、「インフレリスクはまったく見られず、これが欧州債を下支 えしている」と指摘。「経済成長の弱さに加え、インフレも利上げも 考えにくいことから、利回りは引き続き低水準にとどまると予想され る」と語った。

ロンドン時間午後3時54分現在、10年債利回りは前日比3ベー シスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の3.20%と、5月6日 以来の低水準となった。これにより、四半期ベースでは18bp低下 した。同国債(表面利率3.50%、2017年7月償還)価格は0.23 ポイント下げ102.46。

一方、2年債利回りは前日比1bp上昇の1.26%。四半期ベー スでは10bp低下となった。この結果、2年債との利回り格差(ス プレッド)は195bpとなり、8月21日以降で最小となった。

◎英国債市場

英国債相場は上昇。世界的な景気回復が足踏みしつつあるとの兆 候を背景に英株式相場が下落し、安全投資としての国債需要が高まっ た。

10年債利回りは今月3日以来の低水準となった。シカゴ購買部 協会がこの日発表した9月のシカゴ地区の製造業景況指数は46.1と、 前月の50から低下した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコ ノミスト予想の中央値は52だった。

BNPパリバのシニア為替ストラテジスト、イアン・スタナード 氏(ロンドン在勤)は「シカゴ購買部の景況感指数は失望する内容で、 市場に影響を及ぼした」と語った。

10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=

0.01%)低下の3.58%。2年債との利回り格差(スプレッド)は2 bp縮小の271bpとなり、ここ4週間での最小の幅に近づいた。

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