今日の国内市況:株は小幅高・債券軟調、ドル全面安-中間期末日

2009年度の上半期末を迎えた日本 株相場は小幅に続伸。今期利益予想を上方修正した日本ガイシを中心に ガラス・土石株が上昇。亀井静香金融相が表明する返済猶予(モラトリ アム)制度による経営環境悪化への過度の懸念が和らぎ、三井住友フィ ナンシャルグループなど銀行株の一角に買い戻しが入った。

半面、UBS証券が投資判断を引き下げた三菱地所を中心に不動産 株が下落。金融株の中でも、アコムやオリックスなどノンバンク銘柄は 終日軟調に推移し、相場全般の上値は限られた。

日経平均株価終値は前日比33円3銭(0.3%)高の1万133円23 銭。TOPIXは同5.84ポイント(0.7%)高の909.84。東証1部の騰 落銘柄数は、値上がり994、値下がり560。

月末、四半期末を迎えた日本株は方向感に欠ける展開だった。鳩山 政権の政策不透明感、為替相場の先行き不安に加え、今週後半は米国で 供給管理協会(ISM)製造業景況指数など、重要経済指標が発表され ため、様子見姿勢が強かった。東証1部の売買代金は1兆1220億円と 前日までの過去1年間の平均1兆5235億円を下回った。

ブルームバーク・データで9月月間の世界88指数の騰落状況を見 ると、TOPIXはマイナス2.30%安。エクアドルのグアヤキル証券 取引所株価指数(29日時点でマイナス1.71%、以下同じ)、ポーラン ドのワルシャワWIG20種(マイナス1.65%)、クウェート証券取引 所指数(マイナス0.88%)を抑えて世界最悪となっている。

全体相場の方向感が欠ける中、投資資金は業績好調な個別銘柄に向 かった。代表例は日本ガイシ。自動車やエレクトロニクス関連の需要回 復などで、10年3月期業績予想を上方修正し、株価は8%以上急騰し た。東証ガラス・土石製品指数は、東証1部の業種別33指数の値上が り率3位に入った。

銀行株の一角も高い。大塚耕平金融担当副大臣は29日、「貸し渋 り・貸しはがし対策」の法制化の作業チームの初会合後の記者会見し、亀 井静香金融相が表明する返済猶予(モラトリアム)制度に関する法制化 のポイントとして、銀行側が返済条件の緩和を受け入れても損をしない 方法の検討などを挙げたが、受け入れを「義務付けるのは難しい」との 見通しを示した。

債券は小幅安-日銀短観にらみ

債券相場は小幅安(利回りは上昇)。きょうは9月中間期末にあた り、積極的な取引が手控えられるなか、改善が予想されているあす発表 の企業短期経済観測調査(短観)を前に売りが優勢となった。今年度下 期の収益確保を狙った期初の売りへの警戒感も強まり、30年債をはじ め超長期債が安くなった。

東京先物市場の中心限月12月物は、前日比1銭高の139円38銭で 始まった後、直後に日中高値139円40銭をつけた。その後は一時18銭 安まで下げた。午後は139円30銭台で弱含み。3銭安の139円34銭で 終了した。日中売買高は1兆6215億円。

日経平均株価の小幅続伸が債券の売り材料となった。堅調な経済指 標も重し。経済産業省が30日に発表した8月の鉱工業生産指数は前月 比1.8%上昇と6カ月連続で上昇した。市場予想(1.8%上昇)と一致 し、予測指数は9月が1.1%上昇、10月は2.2%上昇となった。日銀短 観については、ブルームバーグ調査で、業況判断指数(DI)は大企 業・製造業がマイナス33と、前回6月調査(マイナス48)から15ポ イントの改善が見込まれている。

現物債市場で新発10年物の303回債利回りは、前日比1ベーシス ポイント(bp)高い1.29%で始まり、0.5bp低い1.285%をつけた。その 後は一時1.295%まで上昇。午後3時18分時点では1bp高い1.29%で 推移した。

超長期債が軟調。新発20年債利回りは一時2.5bp高い2.05%、新 発30年債利回りは4.5bp高い2.19%まで上昇した。30年債は、週明け 28日には2.135%と約2カ月ぶりの低水準をつけていた。

ドル下落-米金利先安観が重し

東京外国為替市場では、午後の取引でドルが一段安。米金利の先安 観がくすぶり、雇用関連指標の発表を控え、上値が重い展開だった。

市場では、一時の出口政策をめぐる議論から一転、緩和策維持が有 力だとの指摘があった。米金利の低下がドル下落の根底にあり、一段の ドル安・円高進行の予想も出ている。日本の中間期末が需給を左右し、 朝方はドル買いが先行した後、レパトリエーション(自国への資金回 帰)や輸出企業のドル売りに押され、ドルじり安の展開になった。

ドルは取引が進むにつれて全面安となった。ドル・円相場は午後の 取引で一時1ドル=89円55銭と2営業日ぶりの水準までドルが軟化。 午前には90円41銭と、3営業日ぶりのドル高値を付けていた。

午前の取引では、オーストラリア統計局が発表した8月の小売売上 高が市場の予想以上に増加し、豪ドル買いが進行。前日には英国で発表 された4-6月の国内総生産(GDP)確定値が上方修正され、英ポン ドの買い戻しにつながっていた。

ドルは対豪ドルで一時1豪ドル=0.8819ドルと、昨年8月以来の 水準まで下落。また、対英ポンドでは一時1英ポンド=1.6068ドルと 4営業日ぶりの安値を付けた。

ユーロ・ドル相場も1ユーロ=1.46ドル台前半を中心に、前日の ニューヨーク時間午後遅くに付けた1.4587ドルから、ドルが水準を切 り下げて推移した。

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