投信勝ち組はPIMCO、投信購入者の多くは株価反発の好機逸する

投資信託購入者の大半が、3月以 降の米国株の急反発の波に乗り損ねている。この流れは債券投信最大 手のパシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO) の販売増加に寄与したが、株式投信主体のアメリカン・ファンズでは 運用資産が減少している。

投信調査会社のモーニングスターによると、債券投信への今年1 -8月の資金流入は2091億ドルの純増に対し、株式投信は152億ド ルの純増だった。今年の投信販売上位10本のうち9本は債券投信で、 株式投信はバンガード・トータル・ストック・マーケット・インデッ クス・ファンドの1本にとどまった。

債券投信に今年資金を振り向けた投資家は、S&P500種株価指 数が3月9日に12年ぶり安値を付けた後の反発局面で株式投信への 資産配分を増やすチャンスを逃がしている。ペンシルベニア州ドレシ ャーのファイナンシャル・プランナー(FP)、マーサ・シリング氏 は、顧客の多くが株式相場の過去1年半の乱高下で動揺したと指摘。 電話インタビューで「債券を保有すると良く眠れるようになる」と語 った。

こうした債券投信を選好する傾向は、PIMCOには追い風。モ ーニングスターによると、PIMCOへの1-8月の資金流入は453 億ドルと、株式と債券の投信会社で最大手のバンガード・グループの 656億ドルに次いで2位だった。バンガードの投信の資産総額は9610 億ドルに対し、PIMCOは2790億ドル。

PIMCOトータル・リターン

PIMCOが手掛ける世界最大の債券投信トータル・リターン・ ファンドへの資金流入は310億ドルと、全投信で最大だった。ブルー ムバーグ・データによると、ビル・グロス氏が運用する同ファンドは 昨年のリターンが4.8%。今年は9月28日時点で13%。

ボブロフ・コンサルティングのジェフ・ボブロフ社長はインタビ ューでトータル・リターン・ファンドについて、「誰もが資金の避難先 とするようになった」と指摘。債券投信が選好されているのは、昨年 の株価急落を受けた一時的現象である可能性が高く、2010年に金利 が上昇した場合は債券から株式にシフトする可能性があると予想した。

一方、アメリカン・ファンズは1-8月の資金フローが174億ド ルの純減となり、モーニングスターの調査対象ファンドでは最大の落 ち込みだった。

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