豪州の砂嵐、海の藻にごちそうの恩恵-CO2レベル下げる効果も

先週、シドニーを覆ったオレン ジ色と黄色の砂嵐が海洋の生態系に恩恵をもたらし、二酸化炭素(C O2)レベルを下げる効果がありそうだ。オーストラリアの海中に堆 積した最大100万トンの砂が藻にとって豊富な栄養素を提供するた めだ。

研究調査機関ダストウオッチのコーディネーター、クレイグ・ス トロング氏によると、シドニーを急襲した砂嵐が乾燥した豪州内陸部 の鉄分を多く含んだ表土をタスマン海や太平洋に運んできた可能性が ある。

大量の砂が海中に堆積すると、藻を食べているプランクトン、プ ランクトンをえさにしている魚、カニ、オキアミにも豊かな食物連関 をもたらすというわけだ。藻は空中、水中のCO2を吸収するため、 温暖化ガスを削減する効果も期待できる。

ニューイングランド大学の作物学・土壌学講師、ハイコ・ダニエ ル氏は「鉄分が有用なことはかなり定着している学説だ。植物プラン クトンの繁茂につながるだろう。そして大気中のCO2を吸収する」 と指摘した。

豪気象庁は23日、低気圧で強風が発生し数年にわたって干ばつ が続いていた豪州の内陸部の表土が巻き上げられ砂嵐が起きたと発表 した。砂嵐の雲は幅500キロメートル、全長1000キロメートルに達 した。シドニーを襲った砂嵐は1940年代以降で最大規模だった。

ダニエル氏の試算では、表土1-2ミリがはがれると最大100万 トンの砂が大気中に舞い上がった可能性がある。

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