野村渡部CEO:7-9月業績に自信、大型増資で投資家説明

野村ホールディングス(HD)の渡 部賢一社長は大型増資計画を踏まえて29日に都内で開いた機関投資家向 けミーティングで、第2四半期(7-9月)の業績について自信を示し た。5000億円を超える資本増強で株価が下落し、投資家の間では足元の 業績や資金使途をめぐり疑心暗鬼が広がっていた。

野村は約70人の機関投資家を集めて「野村ホールディングス・トッ プミーティング」を開催。渡部社長は、第2四半期の業績について、フ ァイナンス期間中であるため具体的な数字への言及は避けながらも、同 四半期については自信があると述べ、7月、8月は「悪くない」としコ メントした。

調達資金については、米国での買収・合併(M&A)助言などの投 資銀行業務、フィクスト・インカム、株式関連業務のほか、日本国内で のリテール(個人向け)業務拡大に向けた情報技術(IT)投資に使う と明言した。また、米国での企業・事業買収についても可能性を否定し なかった。

この投資家向けミーティングは、野村の日本橋本社でメディアに公 開されない形で午後4時半から約1時間にわたり行われた。渡部社長の 発言内容については、匿名を希望する複数の出席者が明らかにした。野 村グループ広報の並川徹氏はコメントを控えている。

RBCインベストメントの武田洋二ファンドマネジャー(香港在住) は「金額が大きく、唐突で、2度目の増資である」点について懸念を表 明。その上で野村が「投資家のところに来る前に、株価の希薄化を起こ さないよう、先に売却し得るアセットを洗い直す」など、どれだけ自助 努力をしたかは疑問であると述べた。

野村は今年3月にも20年となった公募増資で約2700億円を調達し たばかり。ゴールドマン・サックスは25日付けのレポートで、一連の公 募増資により、希薄化は6カ月間で60%を超えるとしている。

またマネックス証券の羽賀誠チーフ・ストラテジストは、「初めに 新株発行について聞いたときは、半年間で2度目だっただけに耳を疑っ た」と述べた上で、「公募売出し期間中は、セルサイド・アナリストや メディアにも等しく情報が公開されるべきだ」と指摘した。

野村HDの30日の株価は前日比11円(2%)安の553円となり、 今回の増資発表以降の下落率は19%に達した。

--取材協力:宮沢 祐介 Editors: Kazu Hirano Takashi Ueno

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