大同特鋼株5カ月ぶり安値、高級鋼不振で上期赤字拡大-中間配見送り

大同特殊鋼株が一時前日比4.5% 安の318円と反落し、5カ月ぶりの安値を付けた。高級鋼の販売が落ち 込んでいるため、第2四半期累計の業績予想を下方修正すると前日に発 表。同四半期末の配当見送りも決めたことで、収益環境の厳しさを嫌気 する売りが膨らんだ。

同社が示した新しい2009年4-9月期の連結純損益予想は185億 円の赤字と、従来予想と比べ35億円赤字幅が広がるもよう。前年同期 実績は61億円の黒字だった。産業機械向けを主体とした高級鋼の在庫 調整が長期化、売り上げ数量が予想を下回ったことが要因としている。

また、業績悪化を踏まえて第2四半期末の配当を当初の未定から無 配に変更。前年同期は1株当たり4円を実施していた。

野村証券では29日付で、目標株価をこれまでの490円から430円 に引き下げた。松本裕司アナリストは投資家向けメモで、今回の修正要 因について、産業機械向けの工具鋼の販売低調や、値下げが一部前倒し になった影響と指摘。ただ「自動車など需要家の事業環境が改善してい る点を考えると、工具鋼の販売も徐々に回復し、業績も11年3月期以 降に大きく回復する」との認識を示している。

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