染毛・パーマ減りミルボン株急落、家庭用競合も-未達懸念

美容室向けヘアケア商品を手掛け るミルボン株が、年初来高値圏から急反落。染毛やパーマ剤の販売が苦 戦、販管費の増加も響き、第3四半期(1-9月)累計の連結利益は前 年同期比で減益となった。2009年12月期通期予想に対する進ちょく 率が低く、計画未達を懸念した売りに押された。

この日は一時、前日比6.7%安の2425円まで下落。8月中旬以降 に上昇基調を強めたミルボン株は、前日まで1月5日に付けた年初来高 値(2660円)圏でもみ合っていたが、この日の下げで、8月中旬以来、 下値支持線となっていた25日移動平均線(2483円)を割り込んだ。

ミルボンが29日発表した第3四半期累計の連結売上高は前年同期 比2.4%増の141億2800万円、純利益は同25%減の11億8300万円。 主に美容室で販売するヘアケア用剤部門が新製品を中心に売り上げを伸 ばし、増収を確保。しかし、ファッション性の高い染毛剤が低調だった ほか、パーマ利用客の減少でパーマ剤も苦戦。新製品の販促費や人件費 の増加、棚卸資産の廃棄損も利益を圧迫した。

会社側が据え置いた通期の連結業績見通しは、売上高が前期比

4.6 %増の195億4300万円、純利益は同4.1%増の21億1000万円。 第3四半期累計の進ちょく率は売上高が72%、純利益は56%。第3四 半期までの業績は「利益面を中心に会社計画から遅れている」と、ミル ボンの重宗昇・取締役経理部長は話す。

重宗氏によると、ヘアケア製品の販売は堅調だが、好採算の染毛剤 が振るわず、プロダクトミックス(製品構成)が悪化。染毛剤の苦戦は、 「少子化の影響でファッションカラー市場が縮小傾向にある構造的な問 題に加え、美容室顧客の来店サイクル長期化、他社が扱う家庭向け製品 との競争激化」が挙げられるという。第4四半期に新製品の発売はない が、染毛剤の営業活動を強化することで利益確保に注力し、通期計画の 達成を目指すと同氏は話した。

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