短期市場:TB利回り低下、期末通過でディーラーの調達コスト軽減

午前の短期金融市場では国庫短期 証券(TB)の3カ月物利回りが低下。受け渡し日が期末日を越えた ことでレポ(現金担保付債券貸借)によるディーラーの資金調達コス トが低水準で推移しているためだ。来週の2カ月物入札が中止になっ たことも需給改善要因になっている。

新発TB3カ月物58回債は前日比1ベーシスポイント(bp)低い

0.145%、57回債は0.14%まで買われている。前日の入札では最高落 札利回りが0.1586%まで上昇したが、同日夕に0.1525%まで買われる 場面もあった。

また、財務省は午前、10月9日に予定していたTB2カ月物の入 札を中止すると発表した。毎月3.5兆円程度発行されていたTB2カ 月物がなくなることで、来週から始まるTB入札ラッシュの需給改善 につながる公算がある。

国内証券のトレーダーは、TBはこれまで、受け渡し日が10月に 入っても利回りが高めだったと指摘。しかし、この日は期末に持ち高 を縮小していた業者に顧客の注文が入ると、業者は買い進めざるを得 ない面もあり、全般的に利回り低下となっているという。

レポ市場では、10月1日や2日に受け渡しされる翌日物が0.12% 付近まで低下しており、期末越え物の0.25%付近から急低下した。期 末の資金調達コスト上昇で持ち高を縮小したディーラーにとって買い 戻すのに良い機会となっている。

日銀は午前、期末を通過したスポットネクスト物(10月2日-5 日)の国債買い現先オペを前日の2兆円から1兆5000億円まで減額し たが、最低落札金利は1bp低い0.12%に低下。ターム物(10月2日 -9日)8000億円の最低金利も1bp低い0.12%だった。

企業金融支援特別オペは減少

日銀が午前に実施した企業金融支援特別オペ(10月5日-12月 25日)は、金融機関の利用額が9411億円と、前回(9月29日-12 月17日)の1兆265億円から減少。全体の利用残高も1890億円減の 6兆7587億円と、4月以来の水準まで減少している。

30日午前のブルームバーグ・ニュースは、日銀が12月末に期限 が来る3つの企業金融支援策のうち、コマーシャルペーパー(CP) と社債の買い入れを年明け以降停止し、企業金融支援特別オペについ ても期間や供給額の見直しを行う可能性が高まっていると報じた。

企業金融支援特別オペは、民間企業債務を担保に0.1%の低金利 で3カ月物の資金を無制限に借り入れられる異例の緩和措置。金融市 場の落ち着きとともにCPや社債の買い入れは需要がほとんどなくな っているが、同オペはターム物の調達手段として市場に与える影響力 が大きい。

無担保コール翌日物は0.10%付近

無担保コール翌日物は、前日の加重平均0.098%に対し0.12%の 調達も一部見られたが、大方の取引は大手行や地銀の調達を中心に

0.10%付近で取引が成立。調達希望を0.08-0.09%に引き下げる大手 行や地銀も見られ、全体的に落ち着いた相場になっている。

この日は資金需要が高まる期末日にあたるが、日銀の潤沢な資金 供給で当座預金や準備預金の残高が高水準にあり、期末の資金繰りに めどをつけた金融機関も多い。

9月中間決算期末の当座預金は17.5兆円と4月1日以来の高水 準。準備預金も13.7兆円と、前日比4兆円超も増加する見込み。期末 は自己資本比率の新BIS(国際決済銀行)規制の影響でリスク資産 の無担保コール運用は手控えられやすいが、日銀の供給資金も積み上 がっている。

前日の市場では、日銀が期末越えの最終的な資金供給となる共通 担保オペ8000億円(30日-10月8日)を実施した。資金需要が根強 かったレポ市場でも期末越えの取引金利が0.13%付近に低下。証券会 社を中心とした国債の資金手当てが進んだ。10月受け渡しのレポは

0.12-0.13%に低下している。

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