静かな米ハリケーンシーズン、バークシャーやAIGの業績に追い風

米国では今年、7-9月(第3四 半期)にハリケーンが到来せず、ウォーレン・バフェット氏率いるバ ークシャー・ハサウェーやアメリカン・インターナショナル・グループ (AIG)などの保険会社が恩恵を受けた。保険業界は2008年、ハリ ケーン「アイク」の被害に関連する損失補償額として125億ドル(約 1兆1000億円)を支払った。

今年のハリケーンシーズンに米国で発生したのは熱帯暴風雨の 「クローデット」のみで、先月フロリダ州に到来した。08年にはこの 時期までにハリケーン「ドリー」がテキサス州を直撃。「グスタフ」が ルイジアナ州に上陸し熱帯暴風雨「ハンナ」もノースカロライナ、サ ウスカロライナ両州に到来したほか、「アイク」は9州で被害をもたら し100人以上の死者が出た。

リセッション(景気後退)の影響で保険各社による持ち株の価値 が低下し消費支出も減少したが、7-9月は自然災害が少ない静かな 四半期だったため各社の業績は改善する見通しだ。米インシュアラン ス・サービシズ・オフィス(ISO)によると、昨年はハリケーンな どの被害の影響により保険業界で7-9月に99億ドルの純損失が計 上された。

シュティーフェル・ニコラウスのアナリスト、マイケル・ペイザ ン氏は「ハリケーンが到来しなかったため保険各社の今四半期の業績 は、並外れて好調になる」と予想。保険業界のポートフォリオが改善 すれば「金融市場も若干回復するだろう」との見方を示した。

米海洋大気局(NOAA)のウェブサイトによると、大西洋のハ リケーンシーズンは6月1日から11月30日まで続き、例年9月に最 も活発となる。

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