米シティ:ドル高・円安予想の取引解消-新政権の発言、影響過小評価

米銀大手シティグループは、ドル が対円で上昇すると見込んだ取引を、約2.7%の損失を出した後に解 消した。

シティは3日、ドルが1ドル=98円に「近い水準」まで上昇する と予想し、92円40銭の水準でのドル買いを推奨した。トッド・エル マー氏(ニューヨーク在勤)とマイケル・ハート氏(ロンドン在勤) は29日付のリポートで、日本の新たな政権党当局者の発言に対する市 場の反応を「過小評価」していたと振り返り、89円90銭の水準で取 引を手じまったことを明らかにした。

民主党政権が前政権ほど円高阻止に積極的でないとの観測が広が る中、ドルは28日、対円で8カ月ぶりの安値を付けた。藤井裕久財務 相は17日に円安を支持しない考えを示したが、29日の東京での記者 会見では、円高是認を否定した。

エルマー、ハート両氏はリポートで、「日本の為替政策のシフト が意識されることの影響を過小評価していた」と述べ、「相場が予想 と逆の方向に動いたことを考えると、様子見するのが賢明なようだ」 と指摘した。

ただ、円以外の通貨に対するドル下落ペースが和らげば、円安・ ドル高を見込んだ取引を再開する可能性があると説明している。

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