米国株:下落、テクノロジー株が軟調-住宅回復を相殺

米株式相場は下落。テクノロジ ー関連株が1年ぶり高値から値下がりしたほか、ドルの上昇で原油相 場が下げたことを受けエネルギー関連株も軟調に推移した。7月の住 宅価格指数が前月比で4年ぶりの大幅上昇を記録したものの、貢献度 は限定された。

ネットワーク機器最大手シスコシステムズと半導体最大手インテ ルはともに下落し、テクノロジー株の下げの中心となった。エクソン モービルも安い。ドルが対ユーロで2週間ぶり高値に上昇したことを 背景に原油相場が値下がりしたことが売りにつながった。

一方、住宅建築大手のKBホームは値上がりし、住宅建設株の上 昇をけん引。7月のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)/ケ ース・シラー住宅価格指数が前月比で4年ぶりの大幅な伸びを示した ことが買い材料になった。

S&P500種株価指数は前日比0.2%安の1060.61。一時は

0.6%上昇する場面もあった。ダウ工業株30種平均は同47.16ドル (0.5%)下落の9742.20ドル。

ハンティントン・アセット・アドバイザーズのランディ・ベイ トマン最高投資責任者は「相場はこれまでかなり上昇した」と指摘。 「不確実性を考慮すればバリュエーションが十分に回復したことか ら、一部投資家が資金を引き揚げた」と述べた。

S&P500種株価指数は3月に記録した12年ぶり安値から57% 値上がり。ブルームバーグのデータによると、株価収益率(PER、 営業利益実績ベース)は約20倍と、04年以来の高水準となっている。 アルミニウム生産最大手のアルコアはダウ工業株30種平均の採用銘柄 では先陣を切って、10月7日に7-9月期の決算を発表する。

S&P500種のテクノロジー株指数は0.7%安。前日は08年9 月以来の高値で取引を終えていた。同指数は年初来では45%高と、セ クター別の上昇率では依然トップを維持している。

シスコ、インテルが安い

シスコシステムズとインテルはともに1.3%値下がりした。

S&P500種のエネルギー株指数は0.6%安。ドルの上昇が影響 した。エネルギー最大手のエクソンモービルは0.8%下げた。

ドルは対ユーロで2週間ぶり高値に上昇。9月の米消費者信頼感 指数が予想に反して低下したことを受け、利回りの高い通貨への需要 が後退したことが背景。

金融保証会社(モノライン)最大手のMBIAは4.7%安。格付 け会社S&Pが同社の信用格付けを従来の「BB」から引き下げ、投 資適格級を3段階下回る「BB-」を付与したことを嫌気した。S& PはMBIAのストラクチャードファイナンス商品に絡む損失の継続 を格下げの理由に挙げた。

「惜しみなく投資」

ウエストウッド・マネジメントのファンドマネジャー、マーク・ フリーマン氏は、「投資家は営業ベースで業績の良い企業を積極的に 物色しており、そうした企業には惜しみなく資金を投じている」と指 摘。「リセッション(景気後退)は抜け出したかも知れないが、環境 は依然厳しい。こうした低成長の環境では、すべての企業が好調に事 業を展開できるとは限らない」と述べた。

KBホームは1.6%高。7月の米S&P/ケース・シラー住宅価 格指数が前月比で1.2%上昇し、ほぼ4年ぶりの大幅な伸びを示した ことが買い材料。

キャボット・マネー・マネジメント(ボストン)のロバート・ラ ッツ社長は「住宅市場は底を打った」と指摘。「株式相場が見極めた いのは個人消費の健全性だ。住宅価格が少し上昇するたびに景気の底 が形成され、市場はそれを好感する」と述べた。

ウォルグリーン、ガネットが高い

ドラッグストアチェーンのウォルグリーンは9.2%高の37.35ド ルと、08年4月以来の高値を付けた。同社の6-8月(第4四半期) の決算では1株当たり利益がアナリスト予想を13%上回った。処方薬 の販売増が寄与した。

新聞発行のガネットは18%高と、S&P500種構成銘柄の上昇率 トップ。同社は7-9月の決算が市場予想を上回るとの見通しを示し、 4億ドルの優先債を起債する計画を発表した。

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