ECB総裁:「出口戦略は既に確立」、時機到来すれば実行へ

欧州中央銀行(ECB)のトリ シェ総裁は29日、非伝統的政策の解消を開始し、勝利を宣言する のは時期尚早との考えをあらためて示した一方、「出口戦略を実行に 移す準備は整っている」と表明した。

トリシェ総裁はスウェーデンのイエーテボリでの会議で刊行され たニューズレターの中で、「ある時点で出口戦略を講じる必要があ る」と記述。「ECBは出口戦略を確立している。時機が到来すれば それを実行に移す用意が整っている」と続けた。

ECBは政策金利を過去最低水準の1%まで引き下げたほか、銀 行に対する無制限の融資提供や、最大600億ユーロ相当のカバード ボンド(ローンを裏付けとした債券)の購入を実施。欧州連合(E U)の行政執行機関である欧州委員会は今月、ユーロ圏は7-9月 (第3四半期)にリセッション(景気後退)から脱却するとの見通し を示した。

一方、失業の増加が景気回復の重しとなっており、政策当局者は 「信用支援の強化」の解除を急いでいない考えを示唆している。

トリシェ総裁は同ニューズレターで、「景気刺激策は異例の措置 のため、状況がいったん正常に戻れば解除しなければならない」とし、 「われわれは出口戦略を念頭に置きながら、こうした政策を策定して きた」と述べた。

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