ブラウン英首相:銀行の役割縮小を表明-支持率回復へ野党攻勢を強化

ブラウン英首相は29日、企業向 け融資における英銀の権限を弱め、政府の役割を拡大させる方針を打 ち出した。リセッション(景気後退)と信用危機で低下した与党・労 働党への支持率改善に向けた取り組みの一環とみられる。

同首相は、市場原理主義の「破たんしたイデオロギー」を取り除 くために銀行規制を強化すると表明した。イプソス-MORIの世論 調査によれば、労働党の支持率は、1982年以降で初めて野党2党を下 回り、3位に落ち込んだ。

ブラウン首相は保養地ブライトンで開催された労働党の年次党大 会で演説し、「市場が常に自主修正し自滅することは決してないとの 保守党の発想が破たんした」と述べ、「金融は国民と産業に仕える従 僕であり、主人ではない」と付け加えた。

労働党の内部文書によれば、ブラウン首相は来年5月6日に総選 挙を計画している。失業が急増し、景気対策向け支出が1兆4000億 ポンド(約201兆円)に拡大するなか、労働党は野党に流れた有権者 の支持を取り戻すために取り組んでいる。

ブラウン首相は、12年間続いた労働党政権を今後も維持するため には、同党に「変化」が必要だと認めている。同首相は、国内の製造 業支援に向けて10億ポンドの資金を拠出し、郵便局の銀行業務を拡大 する方針を打ち出したほか、政府により救済された銀行に公的資金を 納税者に返済させると強調した。

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