行天氏:急伸した、波乱があったとの認識ではない-為替相場

財務省特別顧問に就任した行天豊 雄元財務官は29日午後、同省内で、円高で推移している為替相場の動 向について「急伸したわけではない。また戻っている。特に為替市場 に大きな波乱があったという認識ではない」と語った。

また、藤井裕久財務相が同日午前の閣議後会見で、為替市場に異 常な動きがあれば、あらゆる措置を取ると市場介入を示唆した発言に 対しては「その通りだ」と容認。為替相場の水準については「一切、 ノーコメント」と述べるにとどめた。

行天氏は同日午後、旧大蔵省時代の同期の藤井財務相から辞令を 受け取った。行天氏は「あなたの顔を使わせてもらいたいということ だった。長年の海外での仕事の積み重ねが『無形資産』として役に立 てれば光栄だ」と自らの役割を説明した。

藤井財務相は先に、行天氏を起用するに当たっての検討課題とし て通貨制度の在り方を挙げたが、行天氏によると、この日は具体的な 指示はなかった。行天氏は「あくまで財務相の個人的な話し相手。公 の立場でどうこうということは一切ない」と重ねて強調した。

鳩山由紀夫首相が提唱した「東アジア共同体」を支える「アジア 共通通貨」の実現可能性について、行天氏は「非常によいアイデアだ が、実現可能性やこれからの道のりは非常に長く難しい」と言明。そ の上で、「日本の首相が主導的な立場を明らかにされたことは非常に意 義のあることだ」と述べた。

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